3〈会いにいく目的〉 ページ4
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再び目覚めると静かな夜になっていた。
私はベッドの上に寝かされていて、廊下から漏れる電気の光に歩いていく。
店主「もう大丈夫なのか」
『ひっ！』
開けようとした扉から店主さんが入ってきた。
店主「驚かせてしまったな」
『あ、いえ…その私もしかしてまた倒れて？』
頷いて再びベッドへ私を寝かしてくれた。
優しい人だなぁ、絶対に恩返ししよう。
『あの、テゾーロって人あんな風に国民に崇められているけど、実はあなた達を苦しめてませんか？』
店主「…わかるのかい」
店主さんは説明してくれた。
この国では勝者と敗者がいる。
あの小さな子供たちは親のギャンブルによって借金を背負わされ、働いても利息で増える一方の借金に一生苦しむ人生なのだという。
彼は見せしめに人を殺しさえする悪人だから気を付けなさいと忠告を受けた。
酷いことをする…許せない。
でも…
『私、テゾーロって人に会ってきます』
店主「！！危ないとさっき言っただろう！」
『彼の姿を見たとき、彼の過去を見ました』
店主「…？君はいったい何を」
『見えるんです。断片的ですが、過去と未来が』
店主「能力者…でしたか」
『はい』
店主「それで、やつの過去を見てなぜ会いに行こうと？」
『テゾーロも幼い頃はあの子供たちの様に生きていました。ある時は愛した女性も金が無い故に救えなかった。彼自身もドレイとなり死にかけたこともあったみたい』
店主「あいつが、そんな過去を…しかし」
『なぜ今のようになったか？って思いますよね。金持ちと金を最も憎んだ筈なのに、これじゃあまるで彼が憎んだ奴らと同じ』
私もわからない。あの時の彼の憎悪や哀しみを流し込まれても、彼とは生きかたが違うのだから。
『なぜなのか私にもわからないの。だから、本当に彼自身が望んだ今なのか知りたい』
店主「それで会いに行こうというのか」
はい。と決意した目で答える。
店主「しかしアンタ、あの高級エリアに行くにはそれなりの身なりとお金が必要だぞ」
『あ…』
嵐で全てを失った私はまずは資金集めから…
4〈小さなレストランのワンマンショー〉→←2〈流れ込むテゾーロの過去〉
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石セー(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 妖狐の巴衛さんコメントありがとうございます！ 励みになります…！休日は珍しくリア充してたのと、展開に悩み更新が遅れました。よろしければまた引き続きお付き合い下さい(*^^*)更新がんばりますー！ (2016年8月22日 15時) (
レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 休日の引きこもりMさん» ご返信ありがとうございますー！早速読ませて頂きます♪ 楽しみです(*^^*) (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - トモさん» トモさんご指摘ありがとうございます！本当だ…！直しておきます（＾_＾）ゞ (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛 - 続き頑張ってくださいね！ (2016年8月21日 20時) (レス) id: 5a1cf20238 (このIDを非表示/違反報告)
休日の引きこもりM - ありがとうございます♪私の作品は"世界は輝きに満ちている"という作品です！もしよかったら見てください！これからも応援しています(*^^*) (2016年8月21日 10時) (レス) id: 096d270057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石セー | 作成日時：2016年8月14日 14時
