29〈私の苛立ち2〉 ページ30
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『ちょっと貴方達、それをどこで…？』
テゾ部下「あ？ そんなのアンタに関係な……ああAちゃんか、お久しぶり。あのレストランでは世話になったなあ」
ニヤリ、と嘲笑う。
『ええ、そうね。…それで』
テゾ部下「この大金のことかい？ あのレストランで、拾ったんだよ」
________バン！
今日はよく机を叩く日だ。
頭に血が昇る。
『それは！ 私が店主さんに渡したお金よ！！』
テゾ部下「何言ってる。アンタ自身が言ってただろ、『私、ここに、捨てます』って」
『………ッ…ッ』
テゾ部下「それにあの店主、『どうぞ、それは私のではありませので』って言ってたぜ、笑えるよなあ！！ハハハ！」
最悪だ、よりにもよってこんな奴らに、そして弁解の余地も無いなんて。
店主さんをバカにしないで、くやしい、畜生…！何も言えない…
テゾ「今の話はほんとうか」
テゾ部下「テゾーロ様！！！！」
ああもう、一番バレたくない人に知られちゃった…。
テゾ「泥棒はいけないなあ…」
テゾ部下「とんでもございません！捨てられたものを拾ったまでで…」
テゾ「こんな大金、誰が捨てる。置き忘れ、だよなあA」
『……！』
これはテゾーロがくれたチャンスだ。
私嘘はあまり好きじゃないけど、あんな奴らの手に渡るくらいならこれくらいの嘘…
『そうです！ 私ったらうっかりさん！』
テゾ「ハハハ！ 全くおっちょこちょいのドジっ娘だ！」
ひとこと、ふたこと多い！ なんだこの茶番は。
テゾ「それじゃあこれは、わたしが没取するとしよう」
え、どうしてそうなるの？
テゾ「お前は金はいらないのだろう？」
『………』
彼の言いたいことはわかった。つまり、負債者には金をやるな。そういうことだ。
テゾーロは部下達の胸ぐらを掴み「感謝しろ。俺に許可なく笑えば、普段ならこれで済まないよな？」と脅しかけた。
一体いつものテゾーロは何をしていたのか、Aの前ではそれを披露することはしばらくなかった。
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石セー(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 妖狐の巴衛さんコメントありがとうございます！ 励みになります…！休日は珍しくリア充してたのと、展開に悩み更新が遅れました。よろしければまた引き続きお付き合い下さい(*^^*)更新がんばりますー！ (2016年8月22日 15時) (
レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 休日の引きこもりMさん» ご返信ありがとうございますー！早速読ませて頂きます♪ 楽しみです(*^^*) (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - トモさん» トモさんご指摘ありがとうございます！本当だ…！直しておきます（＾_＾）ゞ (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛 - 続き頑張ってくださいね！ (2016年8月21日 20時) (レス) id: 5a1cf20238 (このIDを非表示/違反報告)
休日の引きこもりM - ありがとうございます♪私の作品は"世界は輝きに満ちている"という作品です！もしよかったら見てください！これからも応援しています(*^^*) (2016年8月21日 10時) (レス) id: 096d270057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石セー | 作成日時：2016年8月14日 14時
