22〈夢ステージ〉 ページ23
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夢の舞台に心が騒いでいた。ドキドキして指が固まっている。
テゾ「A、直前で悪いがこれに着替えて出ないか？」
満面の笑みでハンガーに掛けられた白いミニワンピースを持ってきた。これは数日前、バカラと一緒に選んだ、とってもお気に入りのワンピース。肩に散りばめられた花々の色が気持ちを一気に明るくしてくれる。
『わぁ！ ありがとうございます！ さっそく着替えてきます』
ぺこりとお辞儀して、こじんまりとした控え室で着替える。
バーの様子はというと男女の乱れ合うようなダンスショーと、カモを弄ぶイカサマのルーレットやポーカープレイヤー。ワインやカクテルを片手に楽しげに会話をする男女。
うう…やっぱりちょっと苦手な雰囲気なんだよなぁ。こんな中に私が割入っていいのかな。
ステージの脇でテゾーロが待っている。
今日は黒のスーツを上品に着こなしていた。
テゾ「さあ、お手をどうぞ」
テゾーロに手を預け、ステージの真ん中まで連れてもらう。今日のテゾーロはとっても紳士だ。
テゾ「ようこそ！ 皆さんこんばんは。今夜も楽しんでいただけてるかな？」
ざわついていたみんなが一斉に注目する。
隣で聞くともの凄い声量だった。派手だ派手だと一歩引いていたけど、そのプロらしさに感銘を受ける。
みんなの意識をひと握りにしたところで、今度は落ち着いたトーンで司会を始める。それもまた魅力的でみんなを惹きつける。
テゾ「今日は皆さんに、少しお時間をいただきたい。いつもとは違う、特別なひとときをご用意しております。よろしいかな？」
拍手やヒューヒューという口笛。
みんなの期待が高まる。
テゾ「Thank you！ さて皆さん、毎日がパーティー、毎日が新しい女、男、ここに来るキミたちにとって毎日が新鮮かもしれない…」
ニコニコとする男女の顔。楽しそうに見える。
テゾ「しかし！ ……それは本物でしょうか？ ………心の隙間は、嘘をつけない」
男女の瞳が揺れ動く。真剣な眼差しに変わっていた。
テゾーロ本人の瞳にも演技とは違うなにかを秘めていた。
テゾ「そして、このわたしの左に立っているレディ…。彼女の歌はきっと、キミたちの心を癒してくれるでしょう」
拍手が巻き起こる。それは意外にも今日初めてステージに立った私に向けられていた。
あ…緊張してきた…。
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石セー(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 妖狐の巴衛さんコメントありがとうございます！ 励みになります…！休日は珍しくリア充してたのと、展開に悩み更新が遅れました。よろしければまた引き続きお付き合い下さい(*^^*)更新がんばりますー！ (2016年8月22日 15時) (
レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 休日の引きこもりMさん» ご返信ありがとうございますー！早速読ませて頂きます♪ 楽しみです(*^^*) (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - トモさん» トモさんご指摘ありがとうございます！本当だ…！直しておきます（＾_＾）ゞ (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛 - 続き頑張ってくださいね！ (2016年8月21日 20時) (レス) id: 5a1cf20238 (このIDを非表示/違反報告)
休日の引きこもりM - ありがとうございます♪私の作品は"世界は輝きに満ちている"という作品です！もしよかったら見てください！これからも応援しています(*^^*) (2016年8月21日 10時) (レス) id: 096d270057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石セー | 作成日時：2016年8月14日 14時
