20〈CP0のお髭を案内〉 ページ21
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『お越しいただきありがとうございますルッチ様』
「クルッポー!」
ルッチの肩にとまっているハトが返事した。名前はハットリと言う。
白いシルクハットに上下白いスーツに黒のシャツ。着こなしがバッチリ決まっていてかっこいい。パーマがかった黒い髪はフワフワとして艶めいていた。
でも一番目がいってしまうのはスフィンクスのような顎ヒゲ。
『お飲み物をお出ししますね。お茶かコー…』
ハットリ「コーヒーだ」
『しゃ! 喋った!』
ルッチ「随分と幼稚な秘書だな」
トホホ…。真っ向から悪口を言われた。テゾーロ様…初々しい娘は好かれるんじゃなかったのですか……
『申し訳ありません。今日から勤めはじめたもので……あの、ルッチ様は』
ルッチ「コーヒー、1つでいい。ブラックだ」
コーヒーブラック、想像通りな感じだ。
あの派手な男とは違って。
コーヒーを渡すとルッチは静かに飲む。
チャリチャリ…
『ひゃっ』
首輪の鎖が勝手に動いた。突然のことで驚いたが、これが出来るのは黄金を操るテゾーロしかいない。
準備ができたということなのだろう。
『ルッチ様、準備ができましたのでご案内します』
待合室の向こうに案内しようとすると、ルッチが首輪に触れる。
ルッチ「あの男でも少しは面白い趣味持ってるんだな。この娘に依存でもしてるのか」
ニヤリ、と悪い顔で笑われた。
この首輪、早くとって欲しいな…恥ずかしい。
テゾーロの部屋では2人が難しい話を少し交わしてルッチにジュラルミンケースを渡した。
テゾーロ「今回も頼むよ」
ルッチ「確かに、天上金は預かった。これで失礼する」
天上金、聞いたことがある。加盟国が定期的に、天龍人に献上するお金のことだ。実際に見たのはこれがはじめて。
国の王も大変だなぁ…なんて思いながらルッチを見送った。
テゾーロ「いい感じだったじゃないか。これからも頑張りなさい」
褒めてもらえた。やっぱり嬉しい!
ルッチに幼稚な秘書と言われたのは黙っておこう。
私の嬉しそうな顔をみて
テゾーロ「A、ちょっと」
こっち来い、と中指で招いた。
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石セー(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 妖狐の巴衛さんコメントありがとうございます! 励みになります…!休日は珍しくリア充してたのと、展開に悩み更新が遅れました。よろしければまた引き続きお付き合い下さい(*^^*)更新がんばりますー! (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 休日の引きこもりMさん» ご返信ありがとうございますー!早速読ませて頂きます♪ 楽しみです(*^^*) (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - トモさん» トモさんご指摘ありがとうございます!本当だ…!直しておきます(^_^)ゞ (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛 - 続き頑張ってくださいね! (2016年8月21日 20時) (レス) id: 5a1cf20238 (このIDを非表示/違反報告)
休日の引きこもりM - ありがとうございます♪私の作品は"世界は輝きに満ちている"という作品です!もしよかったら見てください!これからも応援しています(*^^*) (2016年8月21日 10時) (レス) id: 096d270057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:石セー | 作成日時:2016年8月14日 14時