2〈流れ込むテゾーロの過去〉 ページ3
.
店主さんに周辺を案内してもらいに外へ出た。
店主「この島は黄金で溢れる船なのさ。グラン・テゾーロ号という」
街の装飾の至る所に金が使われ、眩しい街だった。
店主「あの中心にはカジノがあって、一攫千金を狙ってあらゆる金持ちや海賊達がやって来るのさ」
なるほど、未来に見た光景はあの先にあるということか。
未来がわかる私には賭け事は特技と言ってもいい。
あとであのカジノでしばらく生活に困らない程度のお金を貰って、助けてくれた店主さんと子供たちにお返ししよう。
「ウォォォォォォ！！ヒュー！ヒュー！」
『なになに？何か始まりましたよ？』
中心部から突然の歓声が巻き起こり、派手な音がとライトが夜の街を賑やかにする。
店主「あれはテゾーロ様のステージさ」
『テゾーロ…様？』
店主「この船の主で、ショーも見せてくれる一流エンタテイナー。あの大きなモニターがあるだろ、ステージの様子が映っているから暫くすれば見られるだろう」
嫌味なまでに派手な黄金のステージで、嫌味なまでに黄金のスーツ衣装の30代の色男が指をパチンッと完璧に鳴らし、ニヤリを笑う。
「きゃ〜〜〜テゾーロ様ぁぁ！」と黄色い歓声。
『ふーん、あれがテゾーロ様……ぅぁっ！』
何…これ…痛い…！
彼の姿を見た途端、鈍器で頭を何度も殴られるような痛みが私を襲った。
もしかしてまた……
ーーーーー「ステラァァァァァァァァァ！！！！」ーーーーー
誰かの激しい感情が私の中に流れ込む。
痛み、憎悪、哀しみ、愛…
これがテゾーロって人の…過去？
彼の叫びが私の脳内をグルグルかき乱すみたいに、目眩がして意識が途切れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
石セー(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 妖狐の巴衛さんコメントありがとうございます！ 励みになります…！休日は珍しくリア充してたのと、展開に悩み更新が遅れました。よろしければまた引き続きお付き合い下さい(*^^*)更新がんばりますー！ (2016年8月22日 15時) (
レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 休日の引きこもりMさん» ご返信ありがとうございますー！早速読ませて頂きます♪ 楽しみです(*^^*) (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - トモさん» トモさんご指摘ありがとうございます！本当だ…！直しておきます（＾_＾）ゞ (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛 - 続き頑張ってくださいね！ (2016年8月21日 20時) (レス) id: 5a1cf20238 (このIDを非表示/違反報告)
休日の引きこもりM - ありがとうございます♪私の作品は"世界は輝きに満ちている"という作品です！もしよかったら見てください！これからも応援しています(*^^*) (2016年8月21日 10時) (レス) id: 096d270057 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：石セー | 作成日時：2016年8月14日 14時
