15（悲）〈悲しい歌〉 ページ16
.
★★★
※前置き
テゾーロが乱暴です。
悲恋気味。
元ネタとしてノラ・ジョ⚫ンズの「What am ⚫ to you」の和訳を見て貰えますと、もっと心情が想像していただける、かも。この次の話にも少し関連してきます。興味がありましたらどうぞ。飽くまでイメージ。
(※元ネタの歌とこの話は一切関係はございません)
★★★
私は黄金の冷たい檻の中に閉じ込められてしまった。
冷たい床で夜を明かし、多分朝であろう時間に起きる。
そこは窓も無くただ薄暗い。長期間ここにいたら気が狂いそうだ。
食事には困らなかった。空いた頃にタナカさんが届けてくれる。
それに時々バカラが様子を見にきてくれる。
大丈夫？具合悪いところない？って一番気にしてくれた。
そして、私にはどうしようもないの。ごめんなさいね。と言って申し訳なさそうに帰っていく。
『テゾーロの過去みたい…』
喋らないから声が掠れていた。
この白い服に首輪と鎖、そして檻の中。
まるでヒューマンショップで恋をした女性みたい。
そしてそのうち彼がやってくるのだろうか。そして歌でも歌ってくれるのだろうか…。
退屈な時間。裏で小さくテゾーロのショーが聞こえてくる。
派手な歌……。今はそんな気分じゃないわ。
〜〜〜♪ 〜〜〜♪
鼻唄すらもハスキーで切ない。
何処かの島で聞いた寂しい女性の歌を思い出した。
『what am I to you... tell me darling true...』
誰にも聞かせるつもりもない、ただ自分の寂しさを歌うだけの為に、囁くような歌声で歌った。
『I will love you when you're blue... tell me darlin' true...what am I to you...』
テゾーロ「寂しげな歌だな」
いつからいたのか、今更来ても聞く気も起きない。
『あなただけには聞かれたくない歌だったわ』
憂鬱な私を見てテゾーロは今にも怒鳴りそうな形相で近づく。
黄金の檻は溶けて道を開け、私の首の鎖を引っ張った。
『ぅ゛っ！』
テゾーロ「来い！」
16（悲/優しい）〈私は私〉→←14〈テゾーロの性悪なショー2〉
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石セー(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 妖狐の巴衛さんコメントありがとうございます！ 励みになります…！休日は珍しくリア充してたのと、展開に悩み更新が遅れました。よろしければまた引き続きお付き合い下さい(*^^*)更新がんばりますー！ (2016年8月22日 15時) (
レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 休日の引きこもりMさん» ご返信ありがとうございますー！早速読ませて頂きます♪ 楽しみです(*^^*) (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - トモさん» トモさんご指摘ありがとうございます！本当だ…！直しておきます（＾_＾）ゞ (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛 - 続き頑張ってくださいね！ (2016年8月21日 20時) (レス) id: 5a1cf20238 (このIDを非表示/違反報告)
休日の引きこもりM - ありがとうございます♪私の作品は"世界は輝きに満ちている"という作品です！もしよかったら見てください！これからも応援しています(*^^*) (2016年8月21日 10時) (レス) id: 096d270057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石セー | 作成日時：2016年8月14日 14時
