4,暇もなく ページ6
[ 国木田side]
綺麗に外され床に落ちたドアは、果たしてノックすべきなのだろうか。
俺は二秒ほど考えてから声を掛けて入ることにした。考えている時間が勿体無い。
「社長、入ります。」
返事は無い。
もう一度声を掛ける。それでも返事は無い。
俺の手帳によればこの時間は社長はここで書類整理をしているはずなのだか。
失礼します、と中に入る 。
少し後ろめたさを感じながらも畳部屋に足を踏み入れた。
俺が書類を取り落とす、バサバサッという音が異様に響いた。
「.................はい?」
苦し紛れに発せたのはその一言のみであった。
俺が見た光景は凄まじいものだった。
囲碁盤の置いてある綺麗な畳部屋で、社長が、魔都横浜を牛耳る武装探偵社の社長が、少女の鼻にちり紙を当て、所謂鼻チーンと云う色物をしている。
この女誰だ。俺の手帳にも書いておらんぞ。
社長何やってんだ。
社長仕事してないな。
囲碁やってただろ。
鼻くらい自分で拭けよ。幾つだよ。
突っ込みどころしかない凄まじく
社長は此方に気が付くと、表情を固まらせた。否、全身を固まらせた。
少女は鼻をかみ終わったらしく、満足気な表情で此方に屈託の無い笑顔を向けてくる。
「初めまして!Aです!武装探偵社の社員さんですか?」
少女に話しかけられて、何処ぞの宇宙に飛んでいた俺の意識はやっと現世に戻って来た。
社長はまだ固まっている。
「国木田、独歩だ。」
喉の奥からかろうじて名前を捻り出す。この状況では日頃の鍛練の成果など、無に等しい。
それでもゆっくり深呼吸をして、俺は社長に向き直った。
「これは一体どういうご状況で.........?」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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梅スイング(プロフ) - あんぱんさん» コメントありがとうございます!精一杯頑張るので、これからもよろしくお願い致します( ´ ▽ ` ) (2016年10月11日 17時) (レス) id: 14caee09cb (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - 社長かわいいなwww今後の連載期待しております。 (2016年10月11日 8時) (携帯から) (レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅スイング | 作成日時:2016年10月1日 20時