＄7 ページ8
7話
僕に囁かれた声は、身体の中に響く様な、低く震える男の声。
ずっと前に聞いた子供の時の高い、可愛らしい声とは違う、成長した、男の。
鼓膜を揺さぶり身体へ染みる。
頭が痺れるようだ。びく、と身体が揺れた。
「コネ、わかったから…この国にいるから、そろそろ、」
「ほんまやな？約束、やけんな」
余程僕がいないのは寂しかったのだろうか。
それほど、兄として嬉しいことは無い。
だけど、この違和感はなんだろう。
しかしやっと弟と出会えたのだ。そんなこと気にしている暇などない。
「うん、約束」
呟いた時、身体が離された。
嬉しそうに細められた僕と同じアクアマリンの瞳は、逃がさないと言うように視線を逸らさなかった
「嬉しいわァ、やっと願いが叶うんや…」
「大袈裟だな…じゃあ、住む家でも探さないと」
「なんで？」
「え？」
「此処に住めばええやん、幹部になれるようグルさんに言っとくから」
「いやいや、そんな簡単になれるわけないでしょう？大丈夫だよ、お金も人脈もあるからさ」
「…側におる言うたやん」
「そうは言っても幹部は…僕、強くないし、」
「商人として有名な兄ちゃんがこっち来たらどれだけ我々国が強くなれると思う？」
「……きっと断られるよ？」
「まさか、無理でも俺からは離れさせんよ兄ちゃん」
強引だなぁとは思うけど、その反面愛されてるなあとも思う。
「わかった、僕のことは任せるよ。そうすれば不満はないでしょ？」
この一言で、コネの周りに花が飛ぶ。
そんなに嬉しいの？
「ありがとう！！任せてな、兄ちゃん！」
「うん、よろしくね」
今は弟と会話できる喜びを噛み締めたいのだ。
すこし現実逃避をしながら、他愛ない話をしていた。
…総統、ってどんな人なんだろうか
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八月一日(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます…！私もそう思います()弟らしいコネシマが書けたらなぁと思っています(*´ω｀*) (2017年6月24日 15時) (
レス) id: 612c350003 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - こ、コネシマが、可愛すぎる,,,(吐血) (2017年6月24日 14時) (レス) id: 7ce0bf4e87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八月一日 | 作成日時：2017年6月18日 22時
