ツマのお話-11 ページ44
そうこうしてる間に新学期も始まり、早三日目。
お昼休みも終わった五時間目にあたる時間に、私はA組の寮に来ていた。
あ「ごきげんよう」
爆「…何でいんだよ」
爆豪くんに絡みに。
顔と声色で「出ていけ」と言われるが、煙草に火をつけてソファーに座り込む。禁止令？そんなのあったかしら。
久しぶりの煙を肺から吐き出せば、尚更彼はご自慢の眉間の皺を深くさせた。
爆「汚れるだろうが。掃除中だ」
あ「ええ。やんちゃの不始末でね」
悪いことした自覚はあるのかしら。そう言われると言い返しもせず、僅かに唸る。
ああ、そうそう。ただ、からかいに来たんじゃなかった。
あ「私、言わなかったでしょう？」
今度は唸らない。その代わり、じっとこちらを見てくる。
視線を感じとるまでもなく、信用されてないことはわかっていたから後つけて私と消太のやり取りをみるだろうとは思ってたけど。バレバレなのよ。特に、緑谷くんは。
吸いながら次の言葉を待ってみるも、無視して掃除を再開する爆豪くん。視線は逆に全く合わせなくなった。
あ「緑谷くんの性格って、無個性ありきのものなのかしらねぇ」
爆「知るか」
あ「まあ、ゾンビ並みにしぶといのは無個性にありがちな性格だけどね」
爆「……デク以外にも知ってんのかよ」
食いついた。
うん。そうこなくちゃ。
あ「少しね。貴方、緑谷くんが心底気持ち悪かったでしょう」
爆「今もだ」
あ「そ…無個性ってそうなのよ。何せ、この世は個性がないだけで邪険にされるか同情されるか…とりあえず、腫れ物のように扱われるんだから」
一般人は個性を使わないように。法がそう決めたくせに、履歴書には個性欄があり、個性によって採用を決めるところもある。そも、このヒーロー科とて個性がなくちゃ入れない。個性発現前は、生身で人は人を助けてきたのに。
バクが出たら問答無用で取り除かれるように、世界総人口の2割しかいない無個性はイレギュラーとされ、踏ませ蹴られ虐げられて生きていく。
あ「故に、タフなのよ。無個性は」
打ち続けられた刀のように。
精神そのものが凶器みたいな存在が気持ち悪くない訳がない…すっきりしたけど、依然私も緑谷くんのことは気に入らないままだわ。
あ「って、貴方には説明するまでもなかったわね？」
爆「チッ…それはそうと。何、見せつけてんだよ」
あ「何が？」
爆「それ」
あ「ん…ああ。いいでしょう、これ」
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三日月(プロフ) - 凩奏詠さん» やったです！ありがとうございます！！宜しくお願い致しますm(__)m (2018年2月5日 21時) (
レス) id: 6f05e0595a (このIDを非表示/違反報告)
凩奏詠(プロフ) - 三日月さん» 承知致しました！思い付いたらその都度、になりますが宜しくお願いします！ (2018年2月5日 21時) (レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - 凩奏詠さん» 全っ然大丈夫です！あの、こちらも差し支えなければ描いた度私にもイラスト見せてもらっても宜しいですか？ (2018年2月5日 21時) (レス) id: 6f05e0595a (このIDを非表示/違反報告)
凩奏詠(プロフ) - 三日月さん» こちらこそありがとうございます！差し支え無ければ、これからも描いていっても宜しいでしょうか？ (2018年2月5日 19時) (レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - 凩奏詠さん» めっちゃ見えますよ、大丈夫です。ゴフッ！！(吐血)ヤッバイ、顔めっちゃ好みです…ありがとうございます！保存して、毎日見て、にやけますm(__)m (2018年2月5日 19時) (レス) id: 6f05e0595a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三日月 | 作成日時：2017年12月25日 1時
