クリスマス特別エピソード【サプライズ】-15 ページ4
相「あんた、こんなとこで何やってるんですか？」
オ「ごめんごめん。そんなに呆れないでくれ」
笑顔に「救世主現れたり」なんて思いが書いてある。何で、こんな面倒に巻き込まれるのか。
相「どうしたんですか？」
オ「ん〜…」
チラリと見たのは後方の外国人達。俺もそちらに目をやると相手に聞こえないよう耳打ちをされる。
オ「私、英語はわかるんだけどね、どうやら彼ら他の言語で話しているみたいなんだよ」
相「相手すごいニコニコしてますけど」
オ「適当に相槌打ってたら…」
馬鹿か。
はぁ…何とかしたくても人間できることしかできない。できないことを無理にすれば自爆する。今のオールマイトの様にな。
制服を着てないから向こうから招待されたヒーローってところか。何にせよ、それ以外はさっぱりだ。
あ「yesとthank Youとfuckが言えればいいって言うのが私の持論だけど、それが英語圏外でも通用するとはね」
オ「ごめんよジャンヌ、読書中に。いやぁ、困ったなぁ」
あ「困ってるのはあっちよ。ロシア人は英語を話さないのに貴方が英語の返事をするもんだから愛想笑いしてるじゃない」
オ「ああ、そうなん…あれ？」
あ、そうだった。
オ「…彼ら、ロシア人なの？」
あ「ロシアよ？」
英語ばかり目につくが、嶺莉はマルチンガルだ。読書片手間でも彼らの言っていることがわかる。
つまりは、この場において唯一の救世主と言うわけだ。
オ「ちょ〜っと、彼らが何言ってるか聞いてきてくれるとか…」
あ「いやよ」
オ「この通りっ！」
あ「本読んでるから見えない」
オ「そうだ！何か代わりにしようか？」
あ「…ふむ。それなら」
ぱたり。
本を閉じるとオールマイトの方を見向きもせずに本を預けると前に進む。自然と開いた空間に歩みを止めると急にくるりと回った。
ドレスの裾が花弁のように揺れる。
緩く1、2周回ると嶺莉は俺の目の前で腕を広げて跪きお辞儀をしてみせた。踊り子のように優雅な動作に人々は息を飲む。
俺には全くの別物に見えるがな。
まだ根に持ってたか…正直、俺が言いたくないのはそのドレスが俺の知らない男から貰ったものだからだ。
オ「おおっ、ジャンヌきれ、むぐっ！？」
だからって、他の男に言われんのも癪だが。
オールマイトから手を離して咳払いをすると俺は言った。
相「似合ってる。その…綺麗だ」
顔を上げた嶺莉は子どものような無邪気な笑みを浮かべた。
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三日月(プロフ) - 凩奏詠さん» やったです！ありがとうございます！！宜しくお願い致しますm(__)m (2018年2月5日 21時) (
レス) id: 6f05e0595a (このIDを非表示/違反報告)
凩奏詠(プロフ) - 三日月さん» 承知致しました！思い付いたらその都度、になりますが宜しくお願いします！ (2018年2月5日 21時) (レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - 凩奏詠さん» 全っ然大丈夫です！あの、こちらも差し支えなければ描いた度私にもイラスト見せてもらっても宜しいですか？ (2018年2月5日 21時) (レス) id: 6f05e0595a (このIDを非表示/違反報告)
凩奏詠(プロフ) - 三日月さん» こちらこそありがとうございます！差し支え無ければ、これからも描いていっても宜しいでしょうか？ (2018年2月5日 19時) (レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - 凩奏詠さん» めっちゃ見えますよ、大丈夫です。ゴフッ！！(吐血)ヤッバイ、顔めっちゃ好みです…ありがとうございます！保存して、毎日見て、にやけますm(__)m (2018年2月5日 19時) (レス) id: 6f05e0595a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三日月 | 作成日時：2017年12月25日 1時
