ハリポタ女優２ (ページ8)

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もはやなつかしいページ8

「今日はさつえい初日です！いえい！！」

お兄さんがかまえるカメラに向かって元気に、話せてる、かな？

しばらく１人で話してたのだけど、ダンとルパがカメラをどくせんし始めたのでヘアメイクに行く。

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「久しぶりね！」

ヘアメイクのお姉さんとも久しぶり。

みんなと久しぶりなもんだから久しぶりって言いすぎてる、ほんとに。

「今日ははりきっちゃう！初日なんだからかわいくしなきゃね！！」

私はなんでも良いけど。と口から出そうになった。

「よろしくお願いします！」
「「『『よろしくお願いします！』』だってよ」」

これはせん戦ふこくと受け取って良いよね。

「私そんな子どもっぽい言い方してないよ」
「大人の前では良いかっこしちゃって」
「するでしょ、そりゃ」

むしろ、同年代の人と話すとき、大人と話すときで対応を変えない人のほうが心配。

「そういえば、ふたごのかみセットするところ見るのは初めてかも」
「ああ、そうかもね」
「バッチリ決まるとこ、見ててよ」
「うん、見とく見とく」
　
フレジョほどではないにしろ、げんじつの２人もそれなりに楽しい子たちだよね。

ときには楽しすぎることもあるけど。

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「はい、できたわよ！」

「。。。あ、ありがとうございます」

ヘアメイクしてもらってるときにねない人っているのかな。

いつの間にかふたごがお兄さんを連れてきていて、私のね顔をさつえいしていたみたい。

「ねえ、さすがにねてるときはやめてよ」
「大丈夫だろ、これ公開しない可能性のほうが高いし」
「公開するにしろAの寝顔はモザイクかけてもらうから」
「え、そんなにねてるときの顔ひどい？ちょっと見せて」
「いやだよ」
「Aが自分のね顔を見るのは世界に公開されたときだろうね」

年上なのがくやしいけど、こういう人たちのことを”大人気ない”とか”あまのじゃく”とかって言うんだろうか。

メイク室の鏡には、かみをハーフアップにしてみけんにしわをよせた女の子が映っていた。

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シャツのボタンをとめて、ローブにそでを通す。

待ちこがれたこの格好。

われながら決まってるんじゃないかと思う。たぶん。

スタジオのドアは開いている。

礼をしながら入るだけなのに、なんできんちょうしてるんだろ。

気合を入れるためにほおではなく太ももあたりをたたく。メイクが落ちないように。