ハリポタ女優２ (ページ24)

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相棒ちゃんページ24

「おはよう！」
「おはよう、エマ」

今日はめずらしくメイク室でエマと一緒になった。

「A、この後香ばん表見に行きましょ」
「相変わらずお熱だね〜」

ほぼ毎日彼の話をして、彼と話した後は私にちくいち報告してくる。

そんなきらきらしたエマを見ていて、最近思うことがある。

「ねえ、こいってしたほうがいいのかな？」
「今までそんな素振りなかったのに、いきなりどうしたの？」

私たちの会話を聞いていたメイクさんがくすくすと笑った。

「Aもとうとう目覚めたのかもね」
「そんなんじゃないですけど、、でもエマを見てて楽しそうだなと思って」

「本当に、毎日が鮮やかな感じがする」

１度口を開いたら止まらないエマ。

最近気づいた。私はこいがしたいというより、他人に対してそこまでの熱意を持てるのが不思議で、同時にうらやましいんだろう。

「はい、終わり」

ヘアメイクを終えた私たちは道なりにそってゆっくりと歩く。

「そういえば、今のかみはお気にめしてるの？」

彼女はきれいな目をしばたたかせて一考する。

顔を上げると、こちらを向いてゆるゆると首をふる。

「前は人をからかって面白がるようなことしなかったのに
　いつからこうなっちゃったのかしら」

原因に心当たりがないわけじゃない。

第一こうほはまずふた子だろう。

彼らに反こうしようと試行さく誤を続けた結果がこれならおしいなあ。

「ごめんね、エマにとっては良くない思い出なのに」
「ほんとよ、あの髪の毛だけはいつまでたっても許せないわ
　原作によせたかったのかもしれないけど、それにしたってあれはひどいと思わない？
　最初はわけもわからずしたがってたけど、今回からは断固きょひしてやったの」

めずらしくいきりたっているご様子。

「トムのことは関係あるの？」

「。。。ないとは言えないけど
　本人には言わないでよ」

ほんのりと桃色にそまったほおを見ているうちに疑問が頭をもたげる。

「ねえ、やっぱりトムに告白しなくていいの？」
「A」

さえぎるように名前を呼ばれて、思わずうつむいてしまう。

「ごめんね、八つ当たりしたいわけじゃないのよ」
「私こそごめん、毎回聞いちゃって
　でも思いを伝えないで後悔しないって言える？」

「そんなのわからないけど、でも今じゃない気がするの、それだけ」

２人の間にちんもくが広がる。

「ミス・ワトソン
　今日は特別におか子同めいへの参加を許可する」

私の相棒ことワトソンちゃん、これからも一緒に笑おうね。