ハリポタ女優２ (ページ19)

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アレルギーページ19

「次Aだって」
「うん、、」

とうとう来てしまった、この時が。

今日は、作品ごとに１回あるインタビュー。

「けん者の石」のときに初めてやったけど、ほんとに良い思い出がない。

セットをはい景にしたいみたいだけど、私たちがそこまで歩かなくちゃいけないの？

そっちが来ればいいのに、と思うけど、インタビュアーのお兄さんが見えたのでがまん。

「やあA、調子はどう？」
「元気です、おかげさまで」

元気じゃないとか言ったらどうなるんだろ。わざわざやらないけど。

「じゃあ質問、まず『秘密の部屋』の感想を聞かせてもらえる？」
「はい、２作目だったので、『けん者の石』よりはきんちょうせずにお仕事できました」

これは予想してたから、すらすらと答えられた。

「次の質問、前作『けん者の石』との違いは何かあった？」
「そうですね、前作では初めて海外の作品にちょう戦して、ものすごくきんちょうしていました。
　少しは落ち着きが出てきたというか、自然なおしばいがこころがけられたかなと思います」

マネと事前に打ち合わせておいたけど、そのこう果がちゃんと出てる。

このぶんなら今回は大丈夫そう。

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すれちがう人のし線を感じる。

その原いんが何かは、さすがに自分でもわかってる。

ぜっ対青白い顔してるよね。

こんなになるまでしつ問するなんて、うったえたいぐらい。

これもお仕事だから勝てそうにないけど。

「Aはインタビューアレルギーだよな」

ルパがさすがにおどろいたといった様子でかたをすくめてる。

アレルギーってことでやらなくていいなら全然そうするけども。

「良ければ話聞くよ」

ダンの笑顔でさえも、今の私を完全に回ふくさせるまでにはいかない。

「ふつうさ、インタビューって言ったら作品についてのことだけじゃない？」

そうこぼすと、トムと目が合った。

「君が何を言いたいのかわかった気がするよ」

だったら当ててもらおうじゃないの。

「はいトムくん、答えをどうぞ」
「恋愛関係の質問をされた、そうだろ？」

トムもされたのね、とエマがかたまゆを上げる。

「僕らは家族なんだから、そんなことにはならないのにね」

となりのおひめさまの顔が暗い。

この後、Aのおなやみ相談室が始まることをさとった。