ハリポタ女優２ (ページ17)

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いつもの夜ページ17

１日の終わりに、ペンを持ち上げる。

「朝からルパが元気だった。

朝が苦手なのにめずらしいと思ったのを覚えている。

今日はみんなにあいさつしてからきがえに行ったんだけど、いしょうのくつ下にあなが開いているのを見つけた。

５分後にはそのことをわすれて今日１日誰にも言えなかったので、明日にでも言えたらと思う。

いしょうに関しては、役がらではグリフィンドールだけど正直スリザリンが１番良い。

トムとか、スリザリンの役の人たちがに合ってるっていうのも大きいかも。

その次はレイブンクローかな。

でも、実際に作品の中に入るってなったらやっぱりグリフィンドールだな。

主人公の３人を支える美少女がいい。

それと、私聞いちゃった。

デザイナーさんがいしょうをせい服から私服にしようとしていることを！

かっちりしているふんい気がいやみたいだけど、私は断固としてせい服を着る。

確かにもうちょっとせい服で個性を表せないかなとは思っているけど、だからって私服にする必要はないと思う。

スタッフさんの言い分はよくわかってる。

せい服は良い生地を使っているぶん高いもんね。

逆に考えてみてほしいんだけど、私服のどこがそんなに良いの？

ちゃんとしているふんい気のハリー・ポッターシリーズでありたいとみんなは思わないの？

生地が多少安っぽくなってもえいぞうはそれらしくなるに決まってるのに。

今度みんなでこう議運動でもしようかな。」

ふう、とため息をつく。

「書き終わった？」

おふろから上がったマネに問われる。

「うん、終わったよ」
「そう」

世の中のマネージャーというものがどんな人かは知らないけれど、ずいぶんうちはそっけない方だと思う。

そんなにぐいぐい来られてもこわいけどね。

「なんか、前より書く量減った？気のせい？」
「ううん、気のせいじゃないよ
　みんなとの毎日を記録したくて書き始めたのに、なれてきちゃって書くべきことも減ってる気がする」
「ふうん、まあなんだって良いけど
　私もう寝るから、戸締まりと電気消しといてね
　Aも早めに寝なよ〜」
「うん、おやすみ」

にぎりっぱなしだったペンを置いて、手元の電気を消す。

マネの寝言を聞きながら深いねむりに落ちていく。