ハリポタ女優２ (ページ16)

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ひみつの部屋ページ16

私は今日という日を、さつえいの中では上位で楽しみにしていた。

ずばり、”ナメクジゲップ”！

ハーマイオニーにひどい言葉を言ったドラコに対して言ったんだけど、逆ふんしゃしちゃってロンがのろいにかかっちゃうってやつ。

原作を読んだ中で好きなキャラクターの１人が、ロン・ウィーズリー。

赤毛の兄弟を見ていると、１人っ子の私としてはうらやましいなと思う。

ロンを演じるルパのファンでもあるし。多分。

心がおどるってこういうことを言うのかな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ルパ、調子はどう？」
「良いよ、僕ワクワクしてる」

彼が指さした先には、スタッフさんがならべている、、あれは何？

「おはようございます！」
「おはよう、A
　もう何人も見に来たわ」

なれた手付きでお姉さんが見せてくれたのは、ゼリー状のおか子だった。

「これをルパが食べるんですか？」
「そうよ？。。。もしかして食べたいの？」

おか子への愛はトムと良い勝負じゃないかと思ってる。

前まではそんなに食べてなかったけど、１度ハマると抜け出せないんだよね。

「１つだけもらっちゃだめですか？」

せいいっぱいかわいい顔をつくっておねだりする。

これで断られたとしても、すきを見計らって食べてやるという心意気ではいる。

「。。。１つだけよ」
「いいんですか！？」
「ただし、他の子には言わないこと」

目の前のお姉さんが、光かがやく神様に見えた。

し線を感じつつ、黄色っぽいゼリーを手にとる。

「美味しい、、！」

まわりの人にバレないように自分とよろこびをわかち合う。

「ほら、帰った帰った！」

これ以上食べられてはたまらないという顔をしたお姉さんに頭を下げた後は、大人しくその場を立ち去った。

「そろそろ始めまーす！！」

待っている間は、少しのざい悪感と、やりきった満足感やじゅう実感をひしひしと感じていた。

ルパがたおれこんでいる。

私の角度からはよく見えないけれど、きっと今頃ゼリーをはき出していることだろう。

ルパ、そのゼリー、私が最初に食べたの。

ちなみに私が食べたのはバナナ味だったよ。

そんなことを言ったらあの子はどんな顔をするんだろう。

少し気になるけど、きらわれ者になる予定はない。

最後の作品をとり終わった後に言いたいな。

それまでは、心のひみつの部屋にしまっておこう。