ハリポタ女優２ (ページ14)

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親愛なるエマへページ14

さつえいの合間、子役の待き部屋に向かう。

「入るよ」

ノックをして開けると、プラチナブロンドの彼がいる。

「僕に何か用？」
「用がないと話しちゃだめなの？」

小首をかしげてみるけどそれはあっさりスルーされ、トムはかたをすくめた。

それで？というように軽くこちらを見やる。

「僕をさけていたくせに君の方から来るなんて」
「トムは人気者だから話しかけるすきがないの
　私は私でやることがあったし」
「そういえばAって勉強苦手なんだっけ
　わかったよ、今回はそういうことにしておく」

するどいタイプの彼だからだめかと思ったけど、とりあえず大丈夫そう。

そろそろ私がここに来た理由をおひろめするとき。

「ね、なんかない？」
「久しぶりに話したと思ったらそれ？」

トムには軽べつしたような目をされたけれど、そんなのどうだっていい。

「はい、どれがいい？」

いしょうのポケットから出てきたのは大量のおか子。

「そうそう、これを待ってたんだよ！」
「好きなの持ってって」

私のせいかくをわかっているからか、選たくけんをくれたトム。

「じゃあ、、これ！」

あえてトムが好きなものを選んでみる。

いっしゅんあげるのがおしいという顔をしたけど、最終的にはくれるあたり気づかいできる人。

そうだ、エマのためにもここはれん愛について探っておくべきか。

「トムって学校とかでモテてるの？」
「僕が誰を演じてるかわかって言ってる？
　ドラコ・マルフォイを好きになる子はきっと相当な物好きだよ」

口ぶりからして、モテてモテてこまっちゃうどころか、モテなくておこまりのご様子。

「作品の外でいやがられるなんて、それだけ演技が良いってことじゃん」
「誰も嫌がられてるなんて言ってないよ」
「日本の反のうってどんな感じなんだろ
　外国の男の子にむ中になることはたやすく想像できるけど」

さらっとスルーしても何も言ってこない。これが通常運転とかほんとに関心。

「僕らそんなに美少年かい？」

「日本人にキレられたいの？」

君たちみたいな顔にあこがれてる人がどれだけいることか。

ダンみたいなきゅるんとした子もかわいいし、トムみたいなちょっと悪いふんい気のある子ってモテるよね。

「自分の顔面へん差ちは知っておいてそんはないと思う」

あんまり話してるとエマにもんくを言われそうだから帰ろう。

「そうだ、最後に言いたいことが」
「まだ何か？」
「まだって何？とにかく、トムはもう少し身の回りに目を注ぐべきだよ
　君にむ中な人がきっといる」

親愛なるエマへ、言い過ぎました。