ハリポタ女優 (ページ29)

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ようやく出会った少女ページ29

今日はキングス・クロス駅でのさつえい。

イギリスに来たばかりのころ１度行って以来だから、楽しみ。

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「カット！。。。一旦休憩で！」

さて、待ちに待った休けい。

私は聞いてしまった、今日のさつえいに私と同い年の女の子がいることを！！

聞いたと言ってもぬすみ聞きだけど、今さらそんなことはいいだろう。

。。。おそらくあの子だ。

よし、A！いくんだ！いくしかない！！

人見知りなもので人に話しかけるのはやっぱりゆう気がいる。

そんなときによみがえるのはダンの言葉。

”Aはもっと自分からいったほうがいいよ”

深こきゅうをしてターゲットに目を向けた。

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「。。。あの、はじめまして、！」
「。。。はじめまして、」
「佐々木Aっていうの！あなたのお名前を聞いても良い？」
「。。。ボニー・ライト」
「ボニーっていうのね、よろしく！」
「よろしく、」

なんだか青白い気がする。

「ねえ、顔が青白いのだけれど、体調が悪いの？」
「寒いの、」

「。。。待ってて！」

急がないといけない。

ボニーがねつを出してさつえいできないなんてことになったらたいへんだ。

「はい、これ！ひざかけとあったかいお茶！ロケだからこんなものしかないのだけれど、、」
「ううん、ありがとう」

初めて見たボニーのえ顔、ぜっ対にわすれない。

「。。。え？」

思わず手をにぎった。

よくたえていたなと思うほどの冷たい手。

少しでもあったまればいいなあ、そう思ってぴとっとくっつく。

「ふふ、A、あったかいね」
「でしょう？ねえ、私、ボニーともっと話したいし、もっと仲良くなりたい」

「うん、私も！」

ようやく出会った同い年の少女、大切にしよう。