ハリポタ女優 (ページ26)

今日:77 hit、昨日:28 hit、合計:39,898 hit

考えてしまうよわい９さいページ26

「A、君はここね」
「はい」

スタッフさんはバタバタとせわしなく動いている。

最近はしょくどうのシーンをさつえいするためにオックスフォード大学でのロケ。

ここもすごいんだよね、初めてセットというか、部屋を見たとき、あまりに大きくてびっくりした。

ここでは朝ごはんを食べる。

本当に食べながらのおしばいで私もあまりけいけんのないことだから、上手くできるかわからない。

少しドキドキするむねを落ち着かせながら指定の場所にすわった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「よーい、アクション！！」

ダンがセリフを言っているのを横目に、私はおしばいとして食べ物を手に取る。

「いただきます」

うん、、イギリスでの食事は、まあ美味しい、のかな。

日本のほうが美味しいのは大前ていとして。

まずくはないかもしれない、けど、まようってことはやっぱり美味しくはないのかも。

「おーい、A？」
「カットかかったよ〜！」

「あ、うん！」

いけない、私としたことが、さつえい中にボーっとするなんて。

「。。。」「。。。！」

スタッフさんたちがなにか話している。

「ねえA、君さっきさ、「A！なんて言ってるのかはわからなかったんだけど、ダンがセリフ言ってるときに君の声が入ってたぞ！」

ダンがなにかを言いかけたとき、スタッフさんから指てきを受けた。

私、さっきなにか言ったっけ？

「。。。あ、えっと、あれは日本語で。」

なんて説明すれば良いのだろう、海外で「いただきます」「ごちそうさま」を言う文化はないし。

「Well, I guess it means something like "Let's eat." (えーと、「食べましょう」みたいな意味ですかね。)」

「ああ、なるほど。とにかく、音が入ってしまっていたから撮り直しだ、気をつけて！」
「はい、すみません！」

もしかしてダンは私のミスを怒られる前に伝えようとしてくれたのかな。

すごい、友だちでもそこまでできる人はなかなかいないと思う。

ダン以上にやさしい人はこの世にはいないかもしれない。

あ、でも、同じくらいやさしい人なら、エマやルパート、他にもたくさんいるなあ。

なんだか最近感がい深くなっちゃうことが多い。

佐々木Aです。