ハリポタ女優 (ページ25)

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わずらいページ25

「A、香ばん表いっしょに見に行きましょ！」
「うん、いこいこ！」

毎朝のこうばん表チェック。

まあ予定も見たいから良いんだけれど、エマの目的はそれだけじゃない。

「。。。えっと、」
「あ、いたよ！」
「うそ、どこ！？ちょっと見せて、、ほんとだ！！」

となりのエマの目はきらきら。

それもそのはず、彼女はぜっさんこいをしているのだから。

理解はできないけれど、エマにそんなに思われてトムは幸せものだな、とは思う。

「今日も彼に会えるのね、、！」

かわいい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「見学させてもらいましょ！！」

またまたエマに連れられてセットへ。

さつえいを見学するという名目で、どうどうと見るつもりらしい。

「ねえA、聞いてる？」
「。。。ごめん、えっと、なあに？」
「もう！だから、えんぎが本当にすばらしいわよねって」
「ああ、うん、それは私も思う」

セリフを言っているトムに目をやる。

年上の男の子というのもあるのかもしれないけれど、エマがむ中になるのもわからなくはない。

「。。。ねえA、私って、たぶん妹みたいに見られてるわよね」

「う〜ん、そうかも、、ごめん」

「いいのよ、正直に言ってくれたほうがうれしいわ」
「。。。エマは、私もだけど、ちょっと年れいさがあるもんね、」
「年れいなんて気にしないわ！トムが好き、それだけで良いんだもの」
「。。そう、だね、エマは気にしないけど、トムは気にするかもしれない、」
「。。。どうしたらいいのかしら、」

「あ、でもさ、そんなこと言ったって、本人にバレてるわけじゃないんだし、ネガティブになりすぎないで、ね！！」
「。。。そうね、」

こりゃだめだ。いつも明るいエマだけど、なんだか今日は元気がない。

お仕事ひとすじだったしまだ子どもだから、イギリスに来るまでにはつこいとやらはしなかった。

そんな私がアドバイスなんてできっこないし、けっきょくのところエマとトムの間の話だから首をつっこむことでもない。

かといってエマをこのままにはしておけない、、えんぎにししょうが出るかもしれない。

こういうときにたよりたくなるのがトムなんだけど、もちろん彼には話せない。

やっぱり彼らしかいないかなぁ、てきにんは。

「ねえ、手伝ってほしいことがあるんだけど」
「「見てたよ、エマを元気づけてほしいと」」
「その通り。お願いします！！」
「そんなに平身低頭でなくともやるよ」
「僕らにまかせて」

ふた子を見送るちょっぴり不安な私がいました。