ハリポタ女優 (ページ16)

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わかりあうことページ16

「。。。あなたたちにこの気持ちを理解してもらおうとしたのが悪かったのかも。ごめんなさい。

でも、たぶん私はさつえいが始まってからずっと今言ったことを考えてきてたし、あなたたちには言えないからためこんでたんだと思う。
きつくあたってしまったことは悪いと思っているけれど、本心にうそをつくつもりはない。」

今わかった。たぶん、どこかで私は他の子役の子にれっとう感を感じていたんだ。

私にとっては海外の映画に出るなんて本当に、本当にすごいことなのに、たまたま受かってラッキーって思っている子のことが信じられなかった。信じたくなかった。

「なあ、とりあえずさ、顔を上げろよ」

「。。。ちょっと、頭冷やしてくるね」

私はエマとルパートの顔を１度も見ないままセットを飛び出した。

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わかっている。

ひめていた思いを本人たちにぶつけなくたって良かった。

。。。でも、私だってまだ９さいなのだ。

しっかりしているように見えたって、気をつかったり、謝ったりしてばかりで、少しつかれてしまった。

この先シリーズが続いても、あの子たちと完全におりあえるようになる日は、来ないだろう。

ふだんどおりにすごしていたって、私はふかん全ねんしょうの思いを引きずっているだろうし、あっちだって、私に言われたことを思い出しながら生きていく。

謝ったってかい決しないこともあるんだって、今日私は知った。

まあ、とりあえず謝りに行くか。

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私がセットに入ったとたん、何人かがふりむいた。

きっとその中には、エマやルパートもふくまれているんだろう。

やっぱり顔を上げる気にはならないけれど、２人をさがすためにしかたなく頭を上げた。のだが。

私の視界は、２人の顔でうめつくされた。

「「A、ごめん！！/ごめんなさい！！」」

「え、なんでっ、、」

「私たちあれから考えたの。考えても、理解しきれない部分だってあった。でも、Aにとって大事なことだったっていうのはよくわかった。」
「ごめんよ、俳優とか詳しくなくて、、Aを傷つけるつもりなんてなかったんだ」

「ううん、私もごめんなさい。思ってたって、言わなくても良かったのに。

。。。さっきのことは、忘れてほしい」

「無理だよ。僕らは忘れない。忘れずにいる。Aが本心をぶつけてくれて良かった」

そんなこと言われたら、たまんないよね。

「エマ、ルパート、大好きだよ」
「「ああ、もちろんさ/私もよ、A」」