ハリポタ女優 (ページ15)

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思わぬできごとページ15

私は今、ドキドキしています。

それはなぜか。

今日は数々の名ゆうさんたちが参加するから！

私にとってはイギリスの(「けん者の石」はイギリスとアメリカのきょう同せい作だった気もする)

映画に出られるだけでもばんばんざいだけれど、ハリウッドで活やくするはいゆうさんに会えるなんて感げき。

子役の子たちはまだ無名だけれど、大人はすばらしいはいゆうさんだらけできんちょうするよね。

アラン・リックマンさんなんて、日本で活動してきた私でも知ってるもん。

いやー、楽しみな半面不安でしょうがない。

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いくらはいゆうさんに会えるからと言ったってお仕事なんだからと、気合を入れてセットに向かった。

まだ子役の子たちしかいないけれど、そろそろくるかな、。

「エマ、おはよう」
「あら、おはよう」
「ね、ヤバいよ、アラン・リックマンだよ〜」
「ごめんなさい、私あまり詳しくなくて、」
「ええ！？エマ、日本人の私だって知ってるぐらいなんだよ？ほんとにすごい人なんだよ？」
「そうなのね、、」

そのとき、とびらが開いた音がした。

私はふりかえるのをいっしゅんためらったが、思い切ってふりかえった。

「よろしくお願いします」

ていねいな物ごしで入ってきたその人が、、アラン・リックマンだった。

後ろからはダンブルドア先生を演じるリチャード・ハリスさんも入ってくる。

１作目で終わってしまっても後かいはないと、そのしゅん間は本当に思った。

スタッフさんがあいさつする声といっしょに、私も小さな声であいさつをした。

とどいたはずもないのに、それだけで私はしあわせだった。

「おい、なんでAはあんなにふわふわしてるんだ？」
「なんでって、アラン・リックマンって人がいるからよ」
「Aはイギリスの俳優にもくわしいのか」

「ルパート、あなたまで、、、！！！」

いや待って、落ち着いてA。アラン・リックマンさんだけたまたま知らなかっただけかもしれない。そうよ、きっとたまたま。ええ、そうにちがいないわ。

「あのー、A？」
「なんだか様子がおかしいけれど、大丈夫なの？」

うん、やっぱりきめた。

「あのね、あなたたちはたまたま母国の映画のオーディションに受かってラッキーみたいな気持ちだったかもしれない。でもね、私にとっては一大事なわけ。
イギリスの映画に出ることがどれだけのことかわかってる？
たくさんの映画に出演してきた名ゆうさんを見て何も思わないわけ？」

１息で言い切った。