ハリポタ女優 (ページ13)

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ひみつの時間ページ13

今は休み時間。

まるで学校みたいな言い方だけれど、そう、本当に学校なのだ。

授業だってしっかりあるし、きゅうけいもある。

もちろん、私のように勉強が好きではない子もいるので、先生は大変そうだ。

特に、まわりの子と勉強の内容がちがう私は、こべつ指どうになることも多い。

だから、みんなで授業を受けているとちょっぴりいいな〜と思うこともある。

そんなときは、この子のもとへ。

「やあA」
「へへ、今日も来ちゃった」
「何が良い？」
「じゃあー、これかな」
「どうぞ」
「ありがとう、トム！」

そう、彼＿トム・フェルトンのところに。

私が彼から受け取ったもの、それは、、おか子だ。

トムはいしょうのローブのポケットにたくさんのおか子をつめこんでいる。

かくし通すつもりらしいけど、いつまでもつかな、？今のところは私しか知らない。

さいしょ知ったときは少しおどろいた。けれど、今ではときどきおか子をわけっこする仲。

ダンにしょうかいされたときから時間がたって、思っていたより良い子だと気づいた。

「ところで、Aはどう？」
「え、なにが？」
「さつ影は順調？僕らなかなか同じシーンがないだろ？」
「確かにそうね、でも台本を読んだ感じ、もう少しでありそうだったけど」
「そうかい！楽しみだね、Aの演技を見られるのか」
「そんなこと言われたらきんちょうしちゃうよ、見るときはだまっていてね」
「わかったわかった、」

「おーい、A！入って！」

「思ったよりはやく君の演技を見られそうだね」
「そうね、あまり期待しすぎないで」

トムに見られることになって、さつえいになれた私は一気にきんちょう。

トムはいくつかの作品に出たことがあるらしいから、実力がはかられるような気がしちゃう。

「よーい、アクション！！」

ドキドキしながら口を開いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「”期待しないで”なんて言ってたけど、ずいぶん余ゆうみたいだったよ」
「うそ、ほんとに？顔には出てないかもしれないけど、内心バクバクだったよ〜」

「そうだ、トム先生、私のえんぎは先生のおめがねにかなうものでしたか？」

じょうだんっぽく聞いてみると、おどろいたようにトムの片まゆが上がった。

「君、そんなふうに思ってたの？僕そんなつもりじゃなかったんだ、」
「わかってるよ、聞いてみただけ」
「お眼鏡にかなうどころか、期待以上でしたよ」

ほめてもらって自信がついたのはないしょの話。