ハリポタ女優 (ページ11)

今日:19 hit、昨日:28 hit、合計:39,840 hit

しっぱいページ11

今日はスタジオでのさつえい。

「けん者の石」ではぎじゅつがたくさん使われていて、今日さつえいするシーンも合せいが使われている。

私も好きなところだからとっても楽しみ！

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「じゃあ、順番に乗って！！」

ハグリッドをえんじるロビー・コルトレーンさんが１番に乗りこんでいく。

そう、今日は新入生がボートでホグワーツに向かうシーン。

引きの画が多めだからあまり顔は写らないけれど、大事な場面だからきんちょうする。

ハグリッド以外はしゃべらないこのシーンは、顔や動作で気持ちを表現しなくちゃいけないから難しいだろうなっていうのは、ずっと考えてた。

自分のせいいっぱいのえんぎでがん張ろう。

「A、次は君だ」

スタッフさんに呼ばれて、まわりの大人の手を借りながらボートに乗りこむ。

ボートは水面にういているけれど、つかんでくれているおかげで安定はしている。

だから、ちょっと油だんしていたのかもしれない。

「うわっ、、！！」

気づけば私は、水中にいた。

「A！？大丈夫か！？」

スタッフさんの大きな声で、まわりの大人やボートに乗った子たちがいっせいにふり向いた。

中でも、はやめにボートに乗ったダンやルパート、エマたちは遠くにいてもすごくおどろいているのがわかった。

「、、あ、えっと、すみません、いしょうぬれちゃって、」
「衣装より君は大丈夫なのか！？」
「寒くないか、？ほら、はやく上がって！」
「ちゃんとつかんでやらなかったのか？」

ちんもくが気まずくてあやまると、大人がさわぎだした。

そりゃそうだよね、もう何人も乗ってるけど、落ちた子は１人もいないもん。

「とりあえずシャワーを浴びて、そのあと着替えよう、風邪を引いてしまうよ」
「そうだな、あとメイクもやり直して、！」

げん場があわただしくなる。

めいわくがかかっているのを感じて、私は急いでシャワー室へと向かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ふぅ、と思わずため息をついた。

あのあとさつえいはおしてしまって、終わる時間がいつもより１時間半ほどおくれてしまった。

スタッフさんはしっかりつかんでくれていたから、かん全に私が悪い。

これはホテルに帰ってから反せい会だなぁ、と考えていると、後ろからかたをたたかれた。

「A！」
「あ、ルパート、」
「まあ元気だしなよ、そういう日もあるさ」
「私を泣かせにきてる？」
「日本のジョークは独特だね」

じょうだんを言いつつはげましてくれるやさしいルパートでした。