【d!】時を超えて、あの時の誓いを【sha】＜完結＞ (ページ35)

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『んん…。ここは…』

…ここ、知ってる。前に見たあのリアルすぎる夢の場所だ

ん？？…あれは…

間違いない。我々国の'城'だ

さっき読んだ本に写真が載ってた

…行ってみる？

『……っ…』

足を動かしたその瞬間、目の前がホワイトアウトし、前が見えなくなる

そして私はその場で蹲る

そして、沢山の'声'が聞こえてくる

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"お前さ、軍人向いてないよ"

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"、、なぁ、、っ悪かった"

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"俺はっ…お前が、き、傷ついとんの、見とうな、くて、それだけ、やから！"

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"ば、馬鹿！死ぬ気なん！？"

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"……もう、そんなことせんといて…"

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"死ぬなんて絶対許さねーからな？"

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"っA！！"

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"おれ、な、、Aのことが、好き、やねん、"

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そこで私の視界は元に戻る

…確かに、Aって言ってた。あの言葉は私に向けられた言葉なんだ

あの、声

「あ」

あそこに、この前の男の人がいる

顔は……

『…ぇ……』

シャオロン先輩だ。…でも、なんか違う

男らしい顔つきというか…

そして明らかに違うのは軍服ということ

先輩に駆け寄る

その瞬間、私の目の前は暗転した

あ。これは目が覚める合図かな

……

きっと、さっき読んだ本のせいだ

そして、先輩に助けてもらった後だから

記憶が変な感じになって夢を作っているんだ

じゃなかったらおかしい

…でも

この、胸の、変な感覚はなんなんだろう

ただの夢なのに

どうしてこんなに

胸が痛いの？