【d！】怪盗さんと。

１２つ ページ14

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そんな会話を横目にじーっと写真を見つめていたゾムは顔を上げて
zm「あ、この子髪切りたてやな。」
と言った。
shp「なんでそう思ったんすか？」
zm「だって普通、髪の伸び具合はそれぞれ違うやろ？…ここが1番分かりやすいけど、揃ってんねん。切りたてじゃないとおかしいやろ？」
shp「すごい観察眼っすね。」
zm「ふーんプロ！」
shp「だからといってなにがわかるかって言ったらないっすけど。」
zm「ワンチャンなにかあるやろ！…まあ単純に新しい職場だからってことで切ったかもやけど。」
rb「エミさんに聞いたら最近の写真だっていってたで。」
kn「じゃあ新しい職場で頑張ろう！ってゆー意気込みの意味で切ったってことで間違いないやろ！！」
tn「髪の話はもういいやろ。問題は彼女…Aさんの存在や。何かしら予定が狂うことになるやろ。」
kn「まあ今回のケースだとか捕まるとか…ありえそうやもんなぁ」
sha「あ、あとエミさんから伝言。“謎解き、今回のだとすぐに解かれるので難しくしたほうがいいですよ”だってさ。」
tn「ああ、あの謎解き大分簡単にしちゃったからな…反省やな。」
ここでずっと黙っていたグルッペンが声を上げた。
gr「…面白いじゃないか。」
tn/os「「は？」」
gr「ずば抜けた身体能力、柔軟な頭、奇想天外な行動…面白い…面白いぞ！」
tn「めっちゃ嫌な予感がする…」
os「同感…」
gr「次は俺がいくぞ！！」
やっぱりぃ…という顔をした2人。その隣でワクワクした顔をしたグルッペン。反論したそうな顔をしているのが4人。呆れているのが2人いた。
zm「えー、次俺行きたい！今までのサツ、面白くなかったんやもん。」
kn「それは同感やな。口だけばっかやったし。」
sha「これくらい燃えたの“あの1件”以来ちゃう？」
ut「あー、エミさんのやつか。確かにそうやな…っとちゃう俺も俺も！」
rb「あいっかわらずやな、うちのリーダーは。」
shp「ははは…それだからみんな付いて行きたくなるんすよ。…実際、あなたもそうでしょう？」
rb「まあせやけど…」
tn「ダメや！！あんたは暫くでちゃダメや！せめて次の“あれ”が終わってからにして！」
os「そうやで！身バレしたらどうするん！？」
gr「…身バレは嫌だな。“あれ”が終わってからにしよう。」
os「物分かりが早くて助かるわ…」


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