148 Countdown→New Year ページ5
12月31日、大晦日。
夜の22時からSEVENTEENのカウントダウンライブが行われるので、それまでソンミと過ごすことにした。ジウも誘ったけどあっちはあっちでtwiceのカウントダウンライブがあるらしく断られました。まあ本命があるのは仕方ない。
「今年も終わってしまうね」
「オタクしかしてないけどね」
「まあね」
すっかり暗くなった街をソンミとふたりでSVTに向かって歩く。年越しでテンションが上がった人たちの奇声やらなんやらがそこらじゅうで聞こえてくる。こういう時って一気に街の治安悪くなるよね。
あ、まって、SVTの前の方がオタクからしたら治安悪かったわ。年齢制限があるから普段よりオタクは少ないけど、その分年嵩のオタクの気合が違う。特にいつも若いオタクをガキだのなんだのとこき下ろしているおばちゃんたち。着物着てるわ、つよ。
今日は予約を頑張った甲斐あって、ソンミもわたしも整番が一桁なので、そんなおばちゃんや他のオタクを避けて早めにエレベーターに乗り、SVTの階で降りる。
外観はいつものライブと変わらないから、あんまり年越しと言う実感がわかないな。
「あ、ソンミヌナ!いらっしゃい!」
「今年最後に会話するメンバーがまさかのミンギュ」
「いいじゃん、沸くわ」
「これ会話しなかったらクリスマスのウォヌを最後にできるのでは」
「は?ミンギュ無視するとかありえないからね」
「ミンギュがわたしのこと無視してるんですけど」
だって聞いた?ソンミヌナ!いらっしゃい!ですってよ。いやいや、隣にはわたしもいますけど?いいんですけどね、全然。慣れました。
「え、てかウジいつからそこに」
「最初からいたけど」
「ミンギュに隠れて全然見えなかった」
「しね」
「普通に悪口」
ソンミ置いてこ、とミンギュの横を通り過ぎようとして、もうひとりの存在に気付く。ミンギュの陰にすっぽり隠れていて見えなかったウジ。本当のことを言っただけなのに「しね」ってひどすぎない?どうして今年最後のお迎えがこのふたりなのか。もうちょっとわたしに優しくしても良いと思うよ、SVTさん。
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ぴょん(プロフ) - めーっちゃおもろかったです。ありがとうございました! (2022年9月6日 2時) (レス) id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
ねにー - とても面白いです!!今まで読んだ作品の中で一番好きです❤︎お忙しいかとは思いますがお体に気をつけて更新頑張ってください!! (2021年10月26日 6時) (レス) @page19 id: 33e3846b5e (このIDを非表示/違反報告)
たろいも(プロフ) - このお話大好きで一気に読み返しました。更新楽しみにしてます! (2021年8月23日 18時) (レス) id: 846f216b08 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 繰り返し読んでます♪ (2021年4月2日 0時) (レス) id: c1d245bea1 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 応援してます! (2020年12月16日 0時) (レス) id: 267b4a4517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆく | 作成日時:2020年10月24日 21時