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「あーじゃあさ、ウォヌも撮ってよ！」
ソンミ様がいました。わたしにはソンミという女神様が。沈黙を破ってくれたことにものすごく感謝する。
でも、その破り方は、ちょっとな、うん。
「そっか、ユリヌナ、撮ろう」
「うん、ありがとう？」
「なんで疑問形なの」
変なの、と笑うウォヌがかわいいからいいか。それにしてもウォヌのスマホに残るとするならば、他のメンバーよりも何億倍も気を遣わなくてはいけない気がする。いっそ撮ったのちに消してくれとさえ思う。いらないでしょ。
「ほらほら、早くしないと曲終わるよ？」
なんて言うソンミが、画角の外に居ることに気付く。というか、端っこで撮ってる上に壁をうしろにしているから、これは完全にただのツーショットである。なんでこっち？ほら、オタクも「え？」ってなってるじゃん。
わたしの脳内の混乱など知る由もないウォヌは、少し屈んでわたしと高さを合わせ、シャッターを切った。うん、これはただのツーショセルカすぎる。
「ウォヌ、あとで消してね」
「なんで？」
「いいから」
「消さないよ」
ふ、と笑うウォヌはやっぱりもちろんあたりまえにかわいいし、別に自分の顔の写りもそんなに悪くはなかったと思う。でも、ただのオタクとのツーショは消しても良いと思うんだよね。恥ずかしいし、あとオタクが怖い。もう後のまつり感あるけど。
じゃあまたあとでね、と言ってそのままステージに戻っていくウォヌ。わたしはもうなんか、いっぱいいっぱいだ。ソンミが肩に置いて「お疲れ」なんて言ってくるけど、一緒に写ってくれればこんな思いはしなくて済んだね？って気持ちだ。推しのスマホにツーショ。あ、恥ずかしすぎてしにたい。
「いい年越しじゃん」
「そう思います？」
「今年最後に話したの、ウォヌになりそうだし？」
けろり、と言うソンミを恨めしく見る。まあ近くに推し被りがいなそうだったことだけは救いだ。いつかのようにボロカスに叩かれる未来はごめん被りたい。しゃしゃってんなよとか言われそう。セブチの掲示板は見てないけど。
Snap shootが終わって、メンバーがステージに戻ってくる。やたら長いなとは思っていたけれど、どうやらサビを延々ループしていたみたいで、いつのまにか今年も残り１０分になっていた。
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ぴょん(プロフ) - めーっちゃおもろかったです。ありがとうございました！ (2022年9月6日 2時) (
レス) id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
ねにー - とても面白いです！！今まで読んだ作品の中で一番好きです❤︎お忙しいかとは思いますがお体に気をつけて更新頑張ってください！！ (2021年10月26日 6時) (レス) @page19 id: 33e3846b5e (このIDを非表示/違反報告)
たろいも(プロフ) - このお話大好きで一気に読み返しました。更新楽しみにしてます！ (2021年8月23日 18時) (レス) id: 846f216b08 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 繰り返し読んでます♪ (2021年4月2日 0時) (レス) id: c1d245bea1 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 応援してます！ (2020年12月16日 0時) (レス) id: 267b4a4517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆく | 作成日時：2020年10月24日 21時
