わたし、地下アイドルのオタクです４

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それにしても、ハニとシュアの列のプレゼントの大きさがすごい。みんな大袋すぎてこれを全部今日持って帰るのは不可能なんじゃないかと思う。みんなあのふたりに何をあげるんだろう、特にハニのオタクなんてすごい気を遣いそうだ。

でも一番気になるのはウジのところにある首にりぼんを巻いたおっきなくまのぬいぐるみ。似合うなあ、見た目だけは。

「ウジのベッドにあれが置いてあったらちょっと萌えちゃう」なんて神妙な顔をするソンミのせいで、わたしも想像してしまってちょっと困った。それはかわいすぎ。
　
　

ボカチのチェキが終わってヒポチが出てきたので、いそいそと列に向かう。早いことこのプレゼントを手放してしまいたいとか、そんなこと思ってない。うん、思ってないよ。

サンタ服のウォヌはやっぱりかわいい。帽子はとってきちゃったみたいなので、わたしの鞄の中のサンタ帽も封印した。すっかり忘れてたし。スタッフさんの指示でウォヌの前に行くと、やっぱりかわいくてにこにこしてしまう。
　
　

「ウォヌかわいい」

「メリークリスマス、ヌナ」

「あ、メリークリスマス、ウォヌ」

「ヌナはサンタじゃないの」

「恰好はサンタさんじゃないけどプレゼントはあるよ」
　
　

ほら、と紙袋を見せると、なに？と中を覗き込むウォヌ。「新しいコンシューマーゲーム機だけどもう買っちゃった？」と聞けば、おどろいたように目を見開いて首を振った。
　
　

「欲しかったやつ」

「えーい、よかった。持ってるっていわれたら持って帰ろうと思ってた」

「うれしい、ありがとうヌナ」

「うん、でもゲームのし過ぎは駄目だからね」
　
　

喜んでくれたウォヌにほっとする。うれしそうににこにこ笑ってすごくかわいいから、苦労して買って良かったし、持ってきてよかった。はい、って渡すと、袋ごとぎゅっと抱きしめたウォヌ、天使かな？
　
　

「でもやっぱりヌナに会えるのが一番のクリスマスプレゼント」
　
　

天使だった。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

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