わたし、地下アイドルのオタクです２

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あっそ、と言ったユンギさんの表情は読めない。わたしなんかを気に入ってくれてたというグクには申し訳ないけど、今、あのかわいいウォヌから離れることはできそうもない。まあ、本当かどうかはわかんないし、ユンギさんの勘違いかもしれないし。

でも今日、なんでかはわからないけど、こうやってユンギさんが色々話してくれたおかげで、BTSの現場にも拒否反応はなくなりそうだ。今までクッパだと思ってた人がクリボーだったことを知ってしまったので。うーん、この例えはちょっとうまくないな。

　
　
「またBTS行きますね、スケジュールが被ってなかったら」

「おう、あ、急だけど今度の土曜は？」

「土曜、は空いてますね」

　
　
SVT劇場のあるビルが点検で１日使えないので、土曜日はライブがお休みだ。ゆっくり休んでねウォヌ、と思った記憶がある。

　
　
「じゃ、これやる」

　
　
そうカウンターに投げられたのは、チケットだった。SVTはスマホ予約が多いから、ひさしぶりに紙チケを見たな、なんて手に取って券面を眺める。

　
　
「BTS定期公演」

「そ」

「え、この日グクの誕生日じゃないですか、定期なんですか」

「それは別で、ソロでやるから」

「うわあさすが」

　
　
人気地下ドルは違うなあ。てかまだわたしグクの誕生日覚えてて偉いすぎる。
　
これをユンギさんがくれる、ということは来いってことなんだろうけど。

　
　
「祝ってやれよ」

「そうですね、せっかくチケットくれたので考えておきます」

「おう」

　
　
２枚重なったそれは、きっと友だちでも連れてこいというユンギさんの優しさだろう。
もうあの頃には戻れないけど、今でもかわいいと思ってるし、応援してるよと伝えるのは、いけないことではないだろう。
　

そろそろ行くわ、と店を出るユンギさんを見送って、ソンミかジウに声を掛けてみようか、とスマホを取りにロッカーにひっこんだ。お客さんいないしいいよね。

　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　

　
　
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本当に都合の良い話になってきました。オキニと言われて喜ばないオタクはいないので(偏見)、仕方ないですよね。
次はグク編です。BTSのターンが少し長くなっちゃいますが、BTSを入れるならもうここしかないと思って強行突破です。



ちなみに主人公はBTS時代掲示板で燃えたので、セブチでは掲示板見てないです。
　
　
　
　
　
　

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