63 ページ16
「で、ジウは？」
「もう来るんじゃないかな」
「やー、でもジウもドルオタだったなんてびっくりだわ」
「ほんと、まさかだよ」
ソンミはCafe houxの常連でもあるのでジウとも知り合いで、だからこそこうやってジウを連れてくることもできる。知り合いでもない人たちをいきなり一緒にいさせようとは思わない。だって気まずいよね、いくら間に友だちいても。
「あ、ジウ来た」
「おつかれジウや〜」
「ユリ先輩、ソンミヌナ、どうもです」
おお。SEVENTEENの現場にジウがいる、とちょっと新鮮でおもしろい。女オタばっかりだから目立ってるし、メンバーの友だちとか思われてそう。
入場の時間も近いので、エレベーターで階を上がる。ウォヌの生誕だから人が溢れると思っていた劇場は、そうでもなかった。他推しが遠慮したとか、まあそういう感じだと思うけど、ちょっと悲しい。生誕ってこうなるか溢れるかどっちかなんだよね。
でもそのお陰でジウを連れてこられたので結果オーライと思うことにして、劇場の入り口に進む。
入り口にはブルーのフラスタが飾られていて、生誕祭って感じ。これいくらだったんだろう、と考えてしまうのははオタクの性だから許してほしいです。
「今日誰かの生誕なんですか」
「わたしの推し」
「いきなり生誕連れてこられてるんですか、俺」
「え、ユリ言ってなかったの？」
「言ってなかったっけ」
「聞いてないです、だからその荷物だったんですね」
わたしが片手に持つ大きな紙袋を一瞥してジウが言う。
言わなかったっけ。言ってないかもしれない。心の中で、ウォヌの生誕だ、って思っただけだった気がする。でも生誕と言っても、一部の構成が変わるだけで、基本的には全員出てくるし、変な企画とかなければ普通とそんなに変わらないはずだ、たぶん。オタクのたぶんは信用できないかもしれないけど。
てかまって、今日にのお出迎えハニいるんだけど。
「えっ、彼氏？」
「は、推しの生誕に彼氏連れて来るとかやらしー」
素通りキメようと思ったのに腕を掴まれた。失敗した、くそ。隣のリーダーはいいけど、ハニが絶対すごくめんどくさいじゃんどうしよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 574人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆく(プロフ) - はなさん» ありがとうございます(^^)！本当はみんなと話させたかったんですけど長くなりすぎそうだったのでユンギさんに出張ってもらいました（ ; ; ）笑 次からはセブチに戻る予定ですのでまたよろしくお願いします(^^) (2020年10月11日 1時) (
レス) id: 26d964f28e (このIDを非表示/違反報告)
ゆく(プロフ) - ぴおさん» わあありがとうございます〜(^^)！BTS編であったことがウォヌに伝わることはないでしょうが、もしばれたらまた拗ねるウォヌがみれるかもしれませんね、笑 ありがとうございます〜！ (2020年10月11日 1時) (レス) id: 26d964f28e (このIDを非表示/違反報告)
ゆく(プロフ) - えびさん» コメントありがとうございます(^^)！これこらも頑張って更新します。 (2020年10月11日 1時) (レス) id: 26d964f28e (このIDを非表示/違反報告)
はな - BTS編、すごく面白かったです！やっぱりグクのオキニだったんですね。そしてユンギを始めBTSメンも結構気に入ってたみたいで私が嬉しくなりました。いじわるしてた子はざまあ、でしたね。意地悪すると返ってきますね！またセブチのお話も見るの楽しみです！ (2020年10月11日 1時) (レス) id: 5b938cbf7a (このIDを非表示/違反報告)
ぴお(プロフ) - またまたコメント失礼致します...！BTS編も素敵でしたぁ(TT)お姫様抱っこされた事ウォヌにバレたらと思うと…！続きも楽しみです♪ (2020年10月11日 0時) (レス) id: 02d3824596 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆく | 作成日時：2020年10月7日 0時
