シアワセ (ページ41)

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Aｻｲﾄﾞ

午後11時

仕事が終わり携帯を開くと紫耀から通知が来ていた

家に着いたら連絡するようにという内容でどうしたんだろうと気になりながらマネージャーさんの車に乗り込んだ

『お疲れ様でした』

マンションまで送ってくれたマネージャーさんに挨拶をして家に入る

さっそく紫耀に帰ったと連絡すると電話がかかってきた

『もしもし』

紫耀「あ、仕事お疲れ様。ごめんね疲れてるのに」

『大丈夫、どうした？』

紫耀「あのさ俺ら家以外でデートしたことないじゃん？だから何か方法ないか考えてみたんだけどドライブしない？」

『ドライブ？』

紫耀「そう。ほら今の時期って海とかも綺麗だしさ一緒に行きたいなと思って。夜中だったら人目も少ないだろうし」

私だって周りの目を気にせずに紫耀とデートしたいっていうのは何回も思ったけど公の仕事をしてる以上、それはずっと我慢してきた

だから今回デートしてバレたりしたら絶対嫌だ

その私の気持ちを察したのか

紫耀「もちろんAが渋るんだったら無理やりとは言わないからさ」

そう言ってくれた