シアワセ (ページ21)

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Aｻｲﾄﾞ

紫「じゃあ俺先に出るから、ごゆっくり」

そう言い残して先に出ていった紫耀

このままここにいたらのぼせちゃいそうで浴槽から出て急いで全身を洗う

脱衣所に出て、服を着て、軽くスキンケアしていると

紫「入っていい？髪乾かしてあげる」

そう言ってドライヤーの電源をつけて私の髪を乾かし始める

紫「Aほんと髪質良いよな」

自分だって良いくせにと思いながら鏡越しに映る彼をじっと見つめる

紫「そろそろ乾いたんじゃない？どう？」

自分の髪に触れてみると綺麗に乾かされていた

『うん大丈夫、ありがとう』

紫「いえいえ〜」

手際良くドライヤーを片付けたと思えば私の手を引いてリビングのソファーに座らされた

自分も座って私の目から視線を逸らさない彼

『どしたの？』

紫「俺さ今日一日めっちゃ幸せだった。久しぶりにAとの時間作れたこともだし、一緒にご飯食べて、映画見て、お風呂にも入ってさ。なんか普通のカップルみたいで幸せだった。ありがとう。」

『紫耀…』