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予定 ページ17

アパートの前に着き

Aが車から出ようとすると、安室が彼女の手をつかんだ



 『え…?』

 「あの、連絡先…よければ」

 『あっ…はい!』



二人はスマホを取り出し、連絡先を交換する

お互い登録して視線を上げると、バッチリ目が合った



 『あっ…あ、そろそろ行きますね!』

 「はい、また」



Aは車を降り、安室の車が見えなくなるまで見送る

アパートに入ってスマホを開くと、早速連絡が来ていた



安室透突然連絡先をきいたりしてすみません…
安室透よかったら、今度お暇なときに買い物に付き合っていただけませんか?



突然のことに戸惑ったAだが

これ以上に無いいい機会なので、断る理由なんてない



A全然大丈夫です!私なんかでよかったらご一緒させてください!




そのあとお互いの予定を確認して、ちょうど開いていた水曜日に出かけることになった



安室透では、水曜日の夕方に校門まで迎えに行きますね!
Aありがとうございます!!楽しみにしてます!



スマホを閉じ、ご飯を食べてお風呂に入る


Aはお風呂の中で自分の左腕を見て、唇をかみしめた



毎晩お風呂に入ってると目に入ってくる傷跡

あの事件の日に、組織の奴に撃たれた傷


この傷を見るたびに、Aはあの組織のことを思い出す



今日もあの日を思い出して苦しくなっていると、Aの脳裏に安室の姿が浮かんだ



『(もし自分があの組織を知っていて、復讐をすることを考えていると組織にバレたら
 自分の周りの人は皆消されるんだろうか

 安室さんも、蘭ちゃんも、園子ちゃんも、コナン君も、おじさんとおばさんも…)』



今まで考えたことがなかった不安。

自分の行動が周りに迷惑をかけるのだろうかと、Aは気づく



でも、組織に復讐したい気持ちは変わらないし

蘭たちと友達になり、コナンと同じ目標を持ち、おじさんとおばさんに恩があり

安室を好きになった


どれもなかったことにはできないし、皆大切


そう考えた後、Aはふぅっと息をつく


その瞳は車の中の安室と同じでまっすぐで



少しだけ、楽しそうだった

終わり ログインすれば
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作者名:ちぃ♪ | 作成日時:2018年5月20日 23時

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