第８話 ページ8
*
私と環、小鳥遊さんと何故か一織さんが向かい合うように座る。
まず最初に今回の私の行動について注意を受けた。気持ちは分かるが、今後は事務所に1度来るようにと。
ああ、事務所！完全に盲点だった。そうだ、最初から事務所に行っていればこんなに迷惑をかける事なく会えたじゃないか。
それから、もうひとつ。
「環さん、以前からお姉さんや妹さんが見つかったら一緒に暮らしたいとおっしゃっていましたが、どうしますか？」
「んー、ちょっと考えさして」
へえ、そんなことを言っていたのか。でも迷うんだ……環なら即答で私と暮らしたいと言うかと思った。
「環、まだ寮にいた方がいいよ」
「……なんで、ねーちゃんも理みたいに、別のやつのとこ行って離れてくのかよ！！」
「違う、聞いて」
やるせない気持ちの渦巻いた瞳で、声をあらげる環の頬を両手で挟む。パチン、と少し痛そうな音がしたが、しかたがない。こうしないと環は聞かないのだ。
しっかりと目を合わせて、一語一句聞き逃さないようにゆっくりと話す。
「確かに私は違う家に引き取られて、戸籍上はもう環と家族じゃない。でも私は今1人暮らしで、環と暮らそうと思えば暮らせる。ここまでは分かる？」
「お、おう」
「でもね、あんたはまだアイドルとして一人前とは言えないでしょう。一人前になるまでは皆と一緒に暮らして、仕事に慣れなさい。大方のことは1人でもできるように」
「……わかった」
「あとユニット組んでるでしょ、逢坂さんと。まだできたばかりだし、逢坂さんと一緒に暮らしてた方が都合がいいんじゃない？あ、でも甘えすぎて迷惑かけんのは駄目よ、わかった？」
「は、はい……」
「それに、もういつでも会えるでしょ、環とは」
環がふるふると細かく頷いたのを確認して、ごめんねと謝って頬から手を話す。メンバーの皆の方から「あの環を一瞬で……」などと聞こえてきた。
それに加えて目の前の2人の唖然とした姿を見て、しまったやり過ぎたと気がつく。少し居心地が悪くなって、咳払いをした。
「た、環さんはここで共同生活ということでいいですか？」
「はい、すみません、お願いします」
小鳥遊さん明らかに引いてる！恥ずかしい……穴があったら入りたいとはこの事だ。
では、と話し合いを終えようとした時、小鳥遊さんの隣にいた一織さんが手をあげた。
「すみません、私からも少々いいでしょうか」
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ちえ - 環君誕生日おめでとう🎁🎂 (2023年4月1日 11時) (
レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。 - あぁ…てぇてぇ…まじてぇてぇ…(語彙力消失)可愛すぎだろ！！ (2019年8月3日 13時) (レス) id: 2c3bf4091e (このIDを非表示/違反報告)
衣里(プロフ) - らめる*さん» はい、とても可愛いです (2019年3月2日 15時) (レス) id: 538d14058c (このIDを非表示/違反報告)
らめる*(プロフ) - 衣里さん» ありがとうございます、嬉しいです！環くん可愛いですよね……！ (2019年3月2日 15時) (レス) id: c8b5141a7a (このIDを非表示/違反報告)
らめる*(プロフ) - 夢花 (仮垢)さん» ありがとうございます！楽しんで頂いているようで嬉しいです(*^^*) (2019年3月2日 15時) (レス) id: c8b5141a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らめる* | 作成日時：2019年1月15日 2時
