第４話 ページ4
*
寮の中はとても綺麗で、広かった。二階堂さん以外のメンバーも揃っている。
「……大和さん、彼女連れ込むのはまずいって」
「そうですよ、スキャンダルにでもなったらどうするつもりですか」
私達を見て第一声をかけてくれたのは小さくて可愛らしい和泉三月さんに例のセンター分けの和泉一織さん。
台所に2人でいるから、夜ご飯でも作っているのだろうか。もうすぐ6時だし。
「ちっげーよ、タマのお姉さんの……」
「京谷Aです。弟がお世話になっております」
一瞬の間。それから、さっきの二階堂さんのような反応があちこちから聞こえた。どうやら三月さん達以外のメンバーの方にも聞こえていたらしい。
「あ、そうだ。つまらないものですが菓子折りを＿＿」
「えっ、いいですよそんな、まじで！」
「ヤマト、美しいレディが困っています。相手の好意は素直に受けとるものですよ」
そういって紙袋を受け取り、おまけに手の甲にキスまでしてくれたのは北欧系の顔立ちの六弥さん。すごくイケメン、紳士だ。
「はい！環のお姉さん！」
「Aでいいですよ」
元気に挙手してくれたのは赤い髪の七瀬さん。環と歳も近くて勝手に弟みたいだと思っている。何か分からないけど可愛いもの。
「じゃあAさん、何歳なんですか？」
「ちょっ、陸くん！女性に年齢を聞くのは失礼だよ」
「えっ、そうなんですか！？すみません！」
世の中の常識(なのかな？)を教えてくれたのは白髪の逢坂さん。絶対に環が一番面倒かけてるから本当に申し訳ない。
「いえいえ、気にしないでください。22歳の大学生ですよ」
「それじゃあ環とけっこう年齢差ありますね」
「そうなんです。だから可愛くて」
和気あいあいとした雰囲気。こんな環境で暮らせていると分かって安心した。きっと、環も心を開いているんだろう、この人達には。
よかった。
芸能界の闇は深いと聞いていた。1歩でも踏み間違えればずるすると引きずり込まれる。でも、そんな世界に身を置いていても、この人達がいるなら大丈夫かもしれない。
根拠のない漠然とした安心感を、会ったばかりの6人に与えられた。
不思議と、私の手は暖かさを取り戻していた。
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ちえ - 環君誕生日おめでとう🎁🎂 (2023年4月1日 11時) (
レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。 - あぁ…てぇてぇ…まじてぇてぇ…(語彙力消失)可愛すぎだろ！！ (2019年8月3日 13時) (レス) id: 2c3bf4091e (このIDを非表示/違反報告)
衣里(プロフ) - らめる*さん» はい、とても可愛いです (2019年3月2日 15時) (レス) id: 538d14058c (このIDを非表示/違反報告)
らめる*(プロフ) - 衣里さん» ありがとうございます、嬉しいです！環くん可愛いですよね……！ (2019年3月2日 15時) (レス) id: c8b5141a7a (このIDを非表示/違反報告)
らめる*(プロフ) - 夢花 (仮垢)さん» ありがとうございます！楽しんで頂いているようで嬉しいです(*^^*) (2019年3月2日 15時) (レス) id: c8b5141a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らめる* | 作成日時：2019年1月15日 2時
