第１５話 ページ15
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環と遊びに行った余韻に浸ること数日。
ありがたい事に初出演するバラエティー番組の収録を終え、楽屋を出る。すると少し前にあのTRIGGERの九条天が歩いていた。
彼も丁度収録が終わったのだろう。帽子にマスク、可愛らしい私服を着ていた。
出口がひとつしかないから、ストーカー行為をしている様で気が引ける。だからと言って隣を歩くほど仲がいい訳でもない。
仕方なく数メートル後ろを歩いて出口をくぐる。どうやら九条天にはお迎えが来ているようで、細身の男と小柄な女の子が近づいてきていた。
そこで、女の子の顔がはっきりと見える。
「……え」
唖然とした。そこにいたのが理だったから。大きくなったけれど、垂れた目を優しく細める人懐っこい笑顔には面影がある。
二階堂さんの言っていた“新しい家族”というのは九条家の事か。それにしては九条天とあの男、全くと言っていいほど似ていない。ひょっとして九条天も養子なのだろうか。
失敗した、もっと詳しくこの事について聞いておけばよかったと後悔する。でも理に会いたい気持ちは押さえられなくて、気がつけば3人の元へ歩み寄っていた。
「あの、突然申し訳ありません。モデルのAです。そちらの女の子について聞きたい事があって」
「……もしかして、姉ちゃん？」
突然話しかけた私に驚く理と九条天。細身の男は、ただじっと私を見つめていた。その鈍い輝きの目と、痩せこけた頬は少し不気味だ。
「ふふ、正解。久しぶりだね理」
「姉ちゃん……ずっと、会いたかった」
「ほら泣かないの。おいで、ね？」
両手を広げれば、丁度胸の辺りにすぽんと収まる理。昔やっていたように、ゆっくりと背中を撫でると徐々に落ち着いてきたようだ。
そんな妹が可愛くて、ついでに頭を撫でるとくすぐったそうにきゅっと抱きしめる力を強くする。
思わず抱きしめ返すと「苦しい」という呟きが聞こえたから、名残惜しいがそっと腕を離した。
「姉ちゃん、兄ちゃんには会った？」
「会った会った」
「その……元気だった？」
「元気だったよー、理も元気？」
小さく頷く。きっとこの前環と会った時の事まだを気に掛けているのだろう。理も環も優しい子だから、人一倍繊細なのだ。
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ちえ - 環君誕生日おめでとう🎁🎂 (2023年4月1日 11時) (
レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。 - あぁ…てぇてぇ…まじてぇてぇ…(語彙力消失)可愛すぎだろ！！ (2019年8月3日 13時) (レス) id: 2c3bf4091e (このIDを非表示/違反報告)
衣里(プロフ) - らめる*さん» はい、とても可愛いです (2019年3月2日 15時) (レス) id: 538d14058c (このIDを非表示/違反報告)
らめる*(プロフ) - 衣里さん» ありがとうございます、嬉しいです！環くん可愛いですよね……！ (2019年3月2日 15時) (レス) id: c8b5141a7a (このIDを非表示/違反報告)
らめる*(プロフ) - 夢花 (仮垢)さん» ありがとうございます！楽しんで頂いているようで嬉しいです(*^^*) (2019年3月2日 15時) (レス) id: c8b5141a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らめる* | 作成日時：2019年1月15日 2時
