幼馴染止まり

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CY side


今日はセフンとAがデートする日。居ても立っても居られないからAの部屋で帰りを待っていた。


夕方帰ってきて
なんでいるんだよって言うから…


CY『や、別に…なんていうか……ん？なんか買ったの？』


『あー、これ…ね。』


CY『なんだよ。』


『セフンくんがね？買ってくれたの。』


CY『へ、へぇ…』


『私には似合わないと思ったんだけど、セフンがどうしてもって…』


CY『何買ったの？』


『ワンピースなんだけど…』


紙袋からそのワンピースを出して自分の体に当てがって見せてきた。


『似合わないよね私にワンピースなんて…』


CY『っ、そ、そうだな！お前がワンピースなんて！』


『そう…だよね』


なんて力なく微笑んだA。
正直めちゃめちゃ似合うと思う。
あーなんで似合うよって言葉が出てこないんだ。
それにセフンにプレゼントされたワンピースって思うと似合っていても着てほしくない。


『あーあ。やっぱり無理矢理でも断ればよかった。そもそもこんな高いワンピース着て行くとこもないのに…』


なんて言ったらいいのかわからなくなってしばらく沈黙になってしまった。


『あんたいつまでいんの？』


CY『あ、おー。そろそろ帰るわ！』


あの言葉に対して
そんなことない似合ってるよって言って頻繁に着られるのもやだし。
似合ってない！ってハッキリ嘘つくのもなかなか嫌だ。
なんて言ってあげればよかったんだろう。



ーーーーー
you side


あの日以来セフンくんとは頻繁に会うようになった。
会うって言ってもカフェでお茶したり夜ご飯食べに行ったりとかだけど…
もちろんあの試着した時から一度もワンピースは着ていない。


今日もセフンくんとご飯を食べに来ている。


SE『ねーヌナーなんであれからワンピース着ないの？なにげに僕会うたびに楽しみにしてるんですけど』


『あーごめんね？高価すぎてなかなか着れないの^^;』


何度も着てみようとしたけれど
チャニョルが言った言葉が結構引っかかって…


”お前がワンピースなんて”


好きな人に言われると結構キツイ。


SE『ヌナ。今度会うときは絶対にあのワンピース着てきて欲しいんだけど。』


『え？』


SE『お願い！』


『え、でも…』


SE『お願いします！』


そんな必死に頼まれたら…


『うん。わかった。』


そう言ってしまった。




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