カフェの彼～EH～ (ページ28)

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～EHside～

俺は走った…
今まででこんな走ったことないぐらいに無我夢中で走った。

EH『このマンションか…』

101ってことは1階だよな…

101号室の部屋の前に着いた時。

”いやぁーーーー！！！”

EH『っ…』

今のは絶対あいつの声。
俺はドアを必死に叩いて名前をよんだ。
するとはっきりとヒョクちゃんって聞こえてきた。

でもどうする…鍵しまってる。
どうしたら…

『あんたこんな遅くにうるさいわねー』

隣の人が出てきた。
あ、そうだっ！

EH『あの！大家さんってどこですか？』

『ちょ、急になんなのよ…』

EH『スペアキー貸してほしいんです！この部屋の子が無理矢理男に襲われてて！』

『え？！それは大変！ちょっと待ってて借りてくるから！』

それまで俺はドアを叩いては名前を呼んで…

数分すると隣の人が戻ってきて

『はぁはぁ…これスペアキーよ！』

EH『すみません！ありがとうございます！』

俺は急いで鍵を開けて…

EH『Aー？！』

寝室の扉が半分空いてるのに気づいて…

EH『A！！お前今すぐそいつから離れろ！』

あいつの上に跨ってる男を力ずくで振り落とす。

『ヒョクちゃん…泣』

DH『チッ、なんだよお前。いいとこだったのに…もういいや。こんなに手こずるとは思わなかったわ。そんな女もういらねーよ。』

と言ってその男は出て行った。