カフェの彼～EH～ (ページ12)

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ヒョクちゃんは変な男じゃないもんね！
良い人だもん！

EH『あのなー……なんとなくわかるだろ。』

『なにが？』

EH『俺が何回もお前のデート断って関わらないようにしてんだよ。お客さんとは…』

『うん。なんとなくわかるよ…なんか恋愛したくない理由があるんだなって…』

わかってた。
ほかのお客さんにも告白されてるとこ何回も見てきたけど全部断ってた。電話番号の紙とか渡されても絶対に受け取ることはなくて…きっとなんかトラウマがあるのかもって…

聞いちゃいけないと思ったけど…

『あのさ、なんで…恋愛しないの？ヒョクちゃんかっこいいし、良い人だし、寄ってくる女の子だってたくさん…』

EH『俺、昔ここの常連客と付き合ってたんだ。』

『えっ…』

衝撃的すぎて言葉がでない。

EH『俺の一目惚れだった。1人でカフェにきていつも決まった席で決まったものを頼んで…アピールしまくって付き合うようになった。むこうも好きって言ってくれて、こんな幸せでいいのかってぐらい。俺プロポーズしようしたんだ。その日の昼あいつがカフェに知らない男と来た。ただの友達だろうと言い聞かせて、仕事中だからなんも言えなくて…』

真剣に話してるヒョクちゃんから目が離せない。