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episode:37 ページ44

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小学校卒業を目前に控えたある日



私は今日も空手の練習に勤しんでいた


「どこまで強くなる気だ」
と圭介に言われたけど気にしない


圭介や真一郎君やエマを守る為にはどれだけ強くなっても足りない気がするのだ


それに、イザナ君の事も気がかりだった
1度目の人生では存在すら知らなかった彼との出来事が未来にどう影響するのか、あの雨の日からどうしても気になっている



それでも、確実に起こるであろう出来事に集中するべきだと考えてこうして道場で1人自主練に励んでいる訳で


でも、なぜかイマイチ

『…集中できないんだよなぁ〜』


と道場の真ん中で突っ立ったまま腰に手を当て天井を見上げる



すると


「あ、場地だ」

「おー!場地じゃーん!」

「あ?場地にしては髪の毛長くねーか?」

「いや、どう見ても女の子でしょ」

「なぁオマエら…オレここにいんだけど」



突然現れた見慣れぬ人たち…と圭介
いや、正確には全員もう少し成長した姿を見た事がある…確か圭介が大切に飾っていた写真に写っていた人達だ



ああ、そうか…
この人たちが圭介の“宝”なんだね


ならば私も失礼のないようにしなければ


『はじめまして!!
圭介がいつもお世話になってます

…圭介の双子の妹の場地Aです』


ペコっと最後に頭を下げた



「「はぁーっ⁉︎双子の妹ーっ⁉︎︎」」


『⁉︎』


「いや、オレ言ったことあるだろ?
双子の妹いるぞって…なに驚いてんだよ」



「いやいや、だってオメェ」

「場地の双子の妹って言やぁ」

「場地と同じぐれぇ強いって言うから…
どんな雌ゴリラかと思ってたら」

「いや、こりゃフツーに」


「「カワイイじゃねーかよ‼︎‼︎」」


『ありがとう、ございます…?』


とりあえず褒められているのでお礼を言っておいた



その後も賑やかに騒いでいる彼らを眺めていると


圭介が隣に来て

「あの背の高ぇのがドラケンで
オシャレで優しそうな奴が三ツ谷
ちょっとぽっちゃりしてるのがパーちんで
首の所にタトゥー入ってるのが一虎

…みんな、オレの大事なダチだ」


『そっか…じゃあ、大切にしなきゃね』


「おう」


そう言ってみんなを見る圭介の瞳がすごく輝いていて私は少し泣きそうになった



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(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます‼︎私自身もまだボンヤリとしか考えておらず、この先が気になっている1人です(笑)ゆっくりではありますが更新頑張ります(о´∀`о) (2022年1月4日 9時) (レス) id: f655379a06 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 夢主がマイキーや稀咲、イザナとこの先どうなっていくか、続きが凄く気になります!!更新楽しみにしています(*^^*) (2021年12月31日 10時) (レス) id: 0c03d7cf6f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年11月11日 16時

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