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episode:26 ページ33

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私の隣では圭介が先生に

「先生…なんでアイツはろくに練習しねぇのにあんなにスゲェの?」
とジトっとした顔で質問していて


「あれは天才」
とドヤ顔で返していた


その返答に納得のいかなかった圭介は彼に手合わせを挑みに行った



「オイ佐野‼︎
ちょっと相手しろよ‼︎」


「え?ヤダよ
汗かきたくねぇもん」


「じゃあ何で道場来てんだよ」



「俺のすごさ見せつけて目立ちたいから

あとは…」


彼がチラッと私を見た


何となく圭介と彼の会話を眺めていた私は彼と目が合ってしまった


でも彼はすぐに視線を逸らすと


「まぁ…オレだけの秘密ってやつ?」


と何事も無かった様に圭介に答えていた



『…??』

…今のは何だったんだ?
と疑問に思いながらも

まぁ、自分を嫌いな奴が近くに居たらいい気はしないか…

と1人で自己完結した



「ところでずっといるあの子、誰?」

と突然圭介が言った


同時に私は圭介に見られてサッと隠れてこちらを伺う女の子を視界に捉えた



『‼︎』 「エマ、妹」



大好きなエマとの再会だった


ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー



「え?
へーオマエらオフクロが違うんだ?」


『…』


…どうしてこうなった



今、道場の中に私と圭介、エマと彼の4人が向かい合わせで座っている


いつも通り圭介を外で待っていようと思ったのに女の子(エマ)が居たからか、圭介に強制連行されてしまった


目の前では謎のテンションではしゃぎだす男2人


それをジッと見ているエマと、そんなエマを見ている私



…圭介にはエマと話す機会を貰ったと思えばいっか



『エマって名前、私は可愛いと思うよ?


私は場地A!
で、あっちで騒いでるのがお兄ちゃんの場地圭介!
私たち双子なんだ〜
これからよろしくね‼︎』



「…よろしく」



『女の子同士、仲良くしようね‼︎』


私はエマに安心してもらえる様にできる限りの笑顔で話した



「本当はわかってるんだ、ママのキモチ
ママはウチの事嫌いだから…だから捨てたって、わかってるんだ

でも、言ったんだよ?
用事がおわったら迎えにくるって

言ったんだ」



エマは、数秒黙り込んだ後に突然話しだすと急に泣き出してしまった




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(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます‼︎私自身もまだボンヤリとしか考えておらず、この先が気になっている1人です(笑)ゆっくりではありますが更新頑張ります(о´∀`о) (2022年1月4日 9時) (レス) id: f655379a06 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 夢主がマイキーや稀咲、イザナとこの先どうなっていくか、続きが凄く気になります!!更新楽しみにしています(*^^*) (2021年12月31日 10時) (レス) id: 0c03d7cf6f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年11月11日 16時

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