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算段狂いに気が付いた頃 ページ30

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「…玲王、慰めて」
「は?」
「今度こそ、マジで終わった」
「…何でそうなるんだよ」


そう言ってOB会の日から今日までのこと、昨日の話をすれば玲王は呆れたような顔をして頭を掻いていた。


「お前、意外と頭で考えるより先に体が動くタイプなのな」
「…Aにだけだよ。それに今回はちゃんと好きって言ったのに」
「んー、まぁそれはそうだな。てかAと翔は付き合ってねぇよ、絶対」
「何で言い切れるの?抱き合ってるの見たし」
「なんか理由があったんじゃねーの?」
「何の理由があったら家の前で抱き合うの?あーあ、俺の人生終わった。ナギ・オブ・ザ・デッド」


そう言って机に伏せれば、頭上から玲王の溜息が聞こえる。


「そのこと、ちゃんとAに確認したのか?」
「…Aは何のことって惚けてた」
「ちゃんと事実確認をしたのかって聞いてんの、俺は」
「…概ねは?」
「翔と付き合ってるか、何で抱き合ってたのかを聞いたのか?」
「…それは、聞いてないけど」
「ほらな、そういうとこだよ。お前らは昔っからお互いに言葉足りなすぎ!いい加減にしろよ」


なんて玲王は怒るけど、そんなことを言われたって。
あの場で"はい付き合ってます"なんて直接言われればそれこそ俺はきっと一生立ち直れない。

めそめそと嘆いていれば、玲王が今日一の深い溜息を吐いた。


「…よし、分かった。」
「んぁ、どうしたの」
「凪、お前は最終的にAとどうなりたいんだ?」
「…どうなりたい?」
「自分の気持ちを伝えたいだけなのか、とりあえず付き合ってみたいのか」
「……」


そう言われて、今までそこまでのことを考えたこともなかったことに気付く。
関係を持った頃には気持ちを伝えられなかったことを後悔していたし、高校を卒業して会えなくなったときも然り。

けれど今回は気持ちを伝えた上で、彼女が他の男と抱き合っている姿を見て感じたことは、


「…俺、やっぱりAのことが好きだし、他のヤツに渡したくない」
「…ほう」
「ずっと俺の隣に居て欲しいし俺だけ見てて欲しい。たぶん付き合っただけで満足出来る程の軽い気持ちじゃない」
「つまり?」
「俺の人生に、Aを一生縛りつけたい」
「…想像してたより重いな」


そう言って玲王は苦笑いをしていた。


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chiito(プロフ) - animestarmyu042さん» こちらの都合で申し訳ないのですが、今は別の作品を練っているのでまた気持ちがこちらの作品に向いたら書けたらなと思っております。気長に待って頂けると嬉しいです、よろしくお願いいたします…! (3月13日 17時) (レス) id: db14ec3e34 (このIDを非表示/違反報告)
chiito(プロフ) - animestarmyu042さん» 作品を読んでくださり、またそんなふうに言っていただきありがとうございます!いずれこの話の短編というか小話を書けたらと思って続編リンクを貼っておりました。なかなかいいアイディアが思い浮ばずこのままになっており申し訳ありません。 (3月13日 17時) (レス) id: db14ec3e34 (このIDを非表示/違反報告)
animestarmyu042(プロフ) - 続きが気になります。 (3月11日 21時) (レス) @page50 id: f7f1d51caf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chiito | 作成日時:2023年4月24日 21時

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