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急に手元が涼しくなって目が覚める。


『ちょっとお手洗い、行ってくる』
「大丈夫か?」
『んー、だいじょぶです』


そんな会話が聞こえて来て机に伏せていた顔を上げれば、彼女は隣から居なくなっていた。


「おう凪、やっと起きたか」
「相変わらずよく寝るんすね」
「んー、Aは?」
「トイレです」
「ふーん」
「結構酔ってなかったか?A」
「そうですね、アイツがここまで飲むの珍しいんで」
「へぇ、いつもあんなんじゃねぇんだ」
「はい、結構同期でよく飲むんすけどあんな酔ってるの初めてかも」


なんて彼女の同期が言っているのを聞いて少し心配になる。


「俺もトイレ…」
「あ、おい凪」
「んー?」


そう言って玲王に呼び止めれるから、耳を傾ければ


「A、いまフリーだってよ」
「…そっか、ありがと玲王」
「おう」


その言葉に緩みそうになる顔を抑えて、席を立った。
何となく勘で酔っているなら外で涼んでいるかも、なんて思いお店の外に出ればその勘は当たっていて。

店先の喫煙スペースで一人小さくしゃがみ込んでいた彼女が目に入った。
こんな場所で危機感ないな、なんて少し心配になりながらも彼女の隣にしゃがんで顔を覗き込む。


「…A」
『ん…あれ、凪、先輩…』


顔を上げた彼女は目がとろんとしていて、目が合うと俺の名前を呼びながらふにゃりと笑う。
何これ、可愛すぎでしょ。
なんて内心悶えながらも彼女の赤い頬に手を伸ばす。


「大丈夫?」
『だい、じょぶです…』


そう答えながら俺の手に擦り寄って来る彼女に、簡単に理性は吹き飛ばされてしまう。


「…可愛いね」


手をそのまま頬から後頭部にスルリと回せば、期待を孕んだ目でこちらを見つめてくる。
そんな可愛い顔したら、誰だって勘違いしちゃうよ。

そんな言い訳を頭に浮かべながら、吸い寄せられるように彼女の唇にキスを落とした。


『ん…せんぱ、い』


うるうるとした目でこちらを見つめながら、ぎゅっと服を掴んでくるのだからタチが悪い。


「ね、二人で抜けない?」


半分祈るような気持ちでそう言えば、


『ぬけ、ます』
「ん、いい子。行こっか」


自分でも完全に浮かれてしまっているのが分かる。
けれどそれくらいに嬉しくて、夢見心地だった。


.

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chiito(プロフ) - animestarmyu042さん» こちらの都合で申し訳ないのですが、今は別の作品を練っているのでまた気持ちがこちらの作品に向いたら書けたらなと思っております。気長に待って頂けると嬉しいです、よろしくお願いいたします…! (3月13日 17時) (レス) id: db14ec3e34 (このIDを非表示/違反報告)
chiito(プロフ) - animestarmyu042さん» 作品を読んでくださり、またそんなふうに言っていただきありがとうございます!いずれこの話の短編というか小話を書けたらと思って続編リンクを貼っておりました。なかなかいいアイディアが思い浮ばずこのままになっており申し訳ありません。 (3月13日 17時) (レス) id: db14ec3e34 (このIDを非表示/違反報告)
animestarmyu042(プロフ) - 続きが気になります。 (3月11日 21時) (レス) @page50 id: f7f1d51caf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chiito | 作成日時:2023年4月24日 21時

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