Cinderella (ページ49)

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49.Shota ページ49

翔太side

血だらけのAを抱き抱えて休憩室に行くと、運良く阿部がいた。

亮平「翔太！！どうしたの！？」

翔太「救急車！」

亮平「わ、分かった！」

とりあえずソファーに寝かせて、休憩室にあったタオルを腕に巻く。

応急処置くらいにはなるでしょ。

案外、冷静にいられるのは、パニックよりも怒りが勝っているから。

痛々しい左腕に無残に切られた髪の毛。

しっかり鼻に香る照の香水。

亮平「救急車呼んだ！あと、無線でみんなに知らせといた」

翔太「ありがとう」

亮平「何があったの…？」

俺よりもいつも冷静な阿部の方がパニック。

翔太「たぶん…」

俺が話し始めようとした時にバタバタと休憩室のドアが開いた。

照「A！！」

その顔と声を聞いた瞬間、抑えてた怒りが爆発した。

翔太「お前のせいだ！」

胸ぐらを掴み、壁に追いやる。

翔太「何が俺の女だ、何が俺のもんだ！お前のならちゃんと見ててやれよ！！」

照「いや、俺は…」

翔太「お前のその中途半端な優しさが1番人を傷つけてんだよ！！」

亮平「ちょっと！翔太！！」

制止する阿部なんて振り切って、ぐいぐい責める。

翔太「全部中途半端にしやがって…、金輪際、一生…Aを自分の都合のいいように使うな、これ以上傷つけたら許さねぇ…」