Cinderella (ページ44)

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照「もう…油断すんなって」

『照くん…』

照「ああいう男にホイホイついて行っちゃダメ」

さっきとは全然違う優しい声。

照「酒臭いし…どんだけ飲んだの？」

『分からないけど…沢山飲みました…』

照「はぁ…、ちゃんと俺の女ってみんなに分かるようにしとかなきゃなー…」

「ちょっと待ってて」って照くんは休憩室に戻るとすぐに出てきた。

照「首傾けて」

言われたまま傾けると、耳元の近くでシュッと音がした。

『照くんの匂い…』

照「同じ匂いしてたら俺の女って分かりやすいでしょ？」

『いい匂いだよね、照くんの匂いって』

ただでさえ、照くんのお家に住まわせてもらって同じ匂いしてるはずなのに…

香水もつけてもらったら…

全部一緒じゃん。

『助けてくれてありがとうございました、もう派手な行動とりません…』

心配してくれてる照くんを見て、申し訳なさが溢れた。

照「分かったならいいよ、あと１つ」

そう言って今度は照くんの唇が私の唇に触れた。

照「上書き完了」

『あ、あの…』

突然の照くんからのキスに分かりやすく動揺してしまう。

照「フロア戻るか」

『私…酔い覚ましてから行きます』

今、一緒に戻ったら顔から火が出るほど恥ずかしくて無理っ！！

照「ん、分かった。先戻ってるな」

察してくれたのか、私の顔が真っ赤だったからか、分からないけど気を利かせて先に行ってくれた。

『酔っ払いはダメだなぁ…すぐ顔が赤くなっちゃうや…』

裏口に行って、外の風を浴びた。