Cinderella (ページ23)

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翔太「足、出して」

『え？』

翔太「靴擦れ、痛いんだろ？手当てしてやるから足出して」

私の前にしゃがむ渡辺さんに足を出した。

翔太「うわ…、めっちゃ痛そう」

休憩室に置いてあった救急箱に手を伸ばして、雑だけどちゃんと手当てしてくれる。

翔太「悪かったな、初めて会った時怖がらせちゃって」

やけに素直な渡辺さんに拍子抜け。

さっき初めて会った時からあんまり良い印象なかったのに…
そんなに悪い人じゃなさそう？

『渡辺さんって優しいんですねww』

翔太「はぁw！？俺この中じゃ優しいほうだと思うけど」

『優しい人は出会ったばかりの人に壁ドンとかしないんですよ？』

翔太「だからごめんって」

はい出来た、なんて絆創膏を貼ってくれた場所を軽くバシッと叩かれた。

『いたぁ！！』

翔太「ふはははw 翔太で良いよ、呼び捨てで。渡辺さんって呼ばれ慣れないし」

『やっぱり優しくない…』

翔太「ごめんごめん」

叩かれたところを気にしながら言うと
ニコニコしながら謝ってこられた。

翔太「でも渡辺さんって呼んだら、またそこ叩いちゃうからw」

『もう！本当にどこが優しいんですかww！』

笑いながら「お疲れさん」って頭をくしゃっと撫でられて、翔太くんは休憩室から出て行った。