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Aside









いつもと同じように学校へ行く。








いつもと同じようにみんなに挨拶する朝。









いつもと同じように2人の元へ行く。









「あれ?サヨは?」




浮所「隣のクラス行ったよ」







隣のクラス?珍しいな〜。







サヨと話さなきゃ1日が始まらないからな〜。





「さーよぉ!」


サヨ「なに?」






どこか怒っているように見えた。






「え、いや、サヨと話したいな〜って」


サヨ「よくそんな平気な顔でいられるよね」


「え?」






やっぱり怒っているようだ。





サヨ「なに?大好きなひだかくんの元へ戻れば?」



「え?」


サヨ「早く。見たくない、あんたの顔」









………涙が溢れて来た。




だけどみんながいる前で泣くなんてカッコ悪いし

恥ずかしいから必死で耐えて、隠して、




あの屋上へ駆け出した。









ここが落ち着くんだ…。



一人で食べたお弁当を思い出す。



サヨ…どうして怒ってるんだろ。








ガチャ…









「はっ」








誰かが屋上へ来たみたいだ。





こんなところで泣いているところを見られたら、

もう教室に戻れないじゃん。






私は慌てて倉庫の中へ隠れた。





その時、倉庫に置いてあったパイプに足を

派手にぶつけてしまった。






ガシャーーーーーン








とてつとなく大きな音がする。





終わった…





私の目にはまだ涙が溢れている。



きっと顔もぐちゃぐちゃだ。








ゆっくりと扉が開く。







せめて少しでも隠れれるように顔を覆い、

しゃがんだ。







浮所「Aもここにいたのか」



「え、ひだか?」



浮所「ちょ!泣いてるじゃん!」



「な、泣いてない!目薬さしたばっかなの!」



浮所「バカ!そんな言い訳俺に通用しねーよ!」





ひだかに連れられベンチに座る。







浮所「どうした?平気?」




「うん……」




浮所「ごめん…」








なんでひだかが謝るんだと考える間もなく、



私は抱かれていた。







浮所「ごめん…泣いてるAとか
 見てられない…」







そして、私を抱きしめながら何回も何回も

謝るひだか。






悪いのは私だ。

どうして私は拒まなかったのか。







浮所「えっ、また泣くなよ!」


「だって…ひだかがぎゅーってするから!」


浮所「ご、ごめん!」






私はひだかの温もりが嬉しかったのに、

ひだかは私を離した。

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ニシタクLOVE - ニシタクが好きで、見つけて主さんの2作とも読ませていただきました。続きがとっても楽しみです。 (2020年3月24日 10時) (レス) id: 9128694e25 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃゆ(プロフ) - SixTONES&末澤誠也が大好き!さん» コメントありがとうございます!読者さんのお声が聞けてとても嬉しいです!更新頑張れます! (2020年3月13日 13時) (レス) id: 7cc30dfda7 (このIDを非表示/違反報告)
SixTONES&末澤誠也が大好き! - 毎日小説見させてもらってます。ニシタク担や浮所君担ではありませんが恋愛系が好きなので毎日面白く見ています。 (2020年3月10日 22時) (レス) id: a77830c0c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぃゆ | 作成日時:2020年2月26日 19時

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