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side:D
「ところでどこまで聞いてるん?」
正『へ?』
「おおにっちゃんから、聞いてるんやろ」
正『あー...』
最近おおにっちゃんは正門に懐いてたし、それに公演も一緒やったし、俺が連絡返さんかった時も廉と3人で飯行ってるし。
これに関しては俺が悪いんやけど。
正『多分、ほとんど知ってる』
「...まじか」
正『大吾から連絡来ない間、結構落ち込んでたから大西さん』
「そか」
正『まあでも、それは2人でちゃんと話して落ち着いたら改めて大吾から聞かせて』
「え...?」
正『俺お前とは一応親友やと思ってるから。なんか色々思いつめてたか知らんけど、やっぱお前の口からちゃんと聞きたいっていうか...んー、』
言葉が見つからないのか正門は頭をガシガシかいて、
正『とにかく今度俺と廉にメシ奢れ!』
嫌味ない笑顔でそう言い放たれた。
「...話してええの?」
おおにっちゃんがどういう風に正門に話したかわからんけど、きっと薄々わかってるんやろ。
俺がおおにっちゃんに恋愛感情もってることとか。
親友って言ってくれたけど、いいの?
親友が男の後輩のこと好きでも。
正『ええよ』
「そっかー、ええんか」
正『おん』
「そっか、」
目頭が熱くなる。
堪えようと俯いたら、頭にぽんと正門の手が乗ってきて、
正『ごめんな、もっとはやく言うてあげたらよかった』
その言葉に折角堪えようとしてたものがどんどんこみ上げてきて、とまらんかった。
正『...これからは何でも話してください』
「っ、そっちこそ、」
正『俺は話したいこと割となんでも話してるで?』
「あっそ、」
正『...ん、さー俺も大西さんの挨拶聞きたいしそろそろ戻るわ』
「なんか腹立つ」
正『共演者やしな、俺』
「ほんま腹立つ!」
ドヤ顔かまされて、心の底から悔しく感じる。
俺だって一緒に公演したかった!
正『小さい子もおるし、そんな遅くならんから楽屋で待っててあげたら?伝えとくわ』
「あんがと」
でも今日は、素直に言うこと聞こうと思う。
きっと口には出さんけど、俺にもおおにっちゃんにもずっと気をつかってくれてたやろうから。
ちゃんと、もう1回ちゃんとおおにっちゃんと話して、そんで、
「明日どっか行こ。どーせ暇なんやろ」
正『可愛くない誘い方やな!』
そんで、今度はちゃんと正門にも話させて。
あとーーー、アイツにも、
*
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sN(プロフ) - この時代から大西畑知ってたのが羨ましい過ぎます!全部読みました、めっちゃよかったです! (2022年1月9日 3時) (レス) id: d941955413 (このIDを非表示/違反報告)
ちゆ(プロフ) - フジモンさん» コメントありがとうございます(*¨*)何かのセリフのつもりでは書いてないんですけどもしかしたら何かと被ってるかも知れません(>_<)世界で一番好きって言うのが在り来りな表現やけど、ってニュアンスで西畑さんは使ってます (2018年9月5日 7時) (レス) id: d82cf62acc (このIDを非表示/違反報告)
フジモン(プロフ) - 突然コメント失礼します(><)思わず泣いちゃいました!少し気になったのですが西畑大吾世界で一番のセリフ何かの番組ですか? (2018年9月5日 0時) (レス) id: 100b4d70ff (このIDを非表示/違反報告)
ちゆ(プロフ) - えりなさん» コメントありがとうございます(*¨*)そんな風に言っていただけて嬉しいです!よければ最後まで楽しんでもらえればと思います!! (2018年6月9日 19時) (レス) id: 9c3d0dd1e0 (このIDを非表示/違反報告)
えりな - だぁ(*∩ω∩*)言葉にならない感情が心の底から溢れ出てくる!!キュンキュンします!素晴らしい作品に出会えました!更新頑張ってください(*^^*) (2018年6月9日 7時) (レス) id: ca05f7c3fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゆ | 作成日時:2018年5月6日 0時