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『…私てつやの彼女でいれる自信、今全然ないよ......』

私まで泣いてしまった。絶対泣くもんかと思っていたのに。

「A…ごめん、ほんとにごめん…つらい思いたくさんさせて…でも、でも、別れたくない…から、俺にチャンスください......」

『もう、好きにして、今は考えたくない。ごめん、今日は帰ってほしい』

冷静になれない。仕事でも、プライベートでも、年の割に落ち着いている、とか冷静、とか言われることが多かったから、あんなに取り乱して人に気持ちを伝えたのはいくらてつやでも初めてかもしれない

「…でも」

『じゃなきゃ今すぐに別れる』

「……分かった、今日は帰る。また、連絡するから、返事返してほしいです…」

『……わかった』

ソファからてつやが立ち上がって玄関が閉まる音がした
部屋には私一人

『...はぁ』

もう少し優しく言えなかったのかな、と思っている反面、もうこのままいっそ嫌いになって貰った方がお互いに楽なのではないかとも思ってしまった。

あんなことを言ったけれど、彼を目の前にしてしまうとやっぱり好きという感情が完全に消えはしなかった。

隣にいたいと思う、可能なら支えていきたいとも思っている。
...てつやが私を思ってくれてるなら。

25歳、私は大人だと思っていたけれど、全然子供なのかもしれない。
頭が感情に追いつかないなんて、思春期みたいだ。

一人で色々考え疲れたあと、りょうくんから連絡が来ていたことを思い出す。

なんやかんや彼とは陸上部の時から仲良くしているし、それはてつやと付き合い始めてからも変わらなかった。
時々くるご飯の連絡か、最近どう？と言う生存確認だろう。

LINEを開き、通知1になってるりょうくんとのトークを開く

りょうくんお疲れ〜。今日夜飯いこ、迎え行くから。19時ね、用意よろしく。

相変わらずなりょうくんからのLINE。なんだか逆に安心した。

今日は仕事は休みだし、予定なんか入ってない。
一人でいる方が良くないことを考えると思い二つ返事で了承を送る。

A了解、楽しみにしてるね。

LINEを送り終えて、携帯をソファに投げた。
もう一度眠ろう。
どうせまだ昼前だ。

お昼過ぎに起きて、家のことをして、しっかり用意してりょうくんの迎えに来てくれる時間に合わせて用意しなきゃ....


考えているうちに瞼を閉じた

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