35 ページ36
.
「Aがお嬢様だってことを黙っておく代わりに今度一緒に遊びにいこ」
という、ぴくととの約束を果たすためクローゼットの前で悩んでいる。
さあ、何を着て行こうか。この間ショッピ君と会った時みたいな服は着ていけない。
う〜ん。ロリータ系しかないんだなこれが。あらかじめ何か買っとけばよかった。
控えめなやつあったっけな…
あ、これでいいか。
ちょっとピンクが強いけど、フリルは抑え目だし…
メイクも、薄めにしとこ。
よし、準備できた。
時間ぴったりに家に来たぴくととともに車に乗り込み、ショッピングモールへ向かう。
「Aの私服久しぶりに見たけど、意外と女の子っぽいんだね」
「私だって女子です〜」
「でも、もっとシンプルなのが好きなのかと思ってた」
「まあ、昔は特に服にこだわってなかったし」
「そういえば、〇〇会社の社長さんの誕生日パーティーに呼ばれたんだけど、Aは？」
「わかんない。もし、誘われてるんならお父様の代わりに参加するかも」
「多分グルッペンさんとかも参加すると思うから最悪バレるかもよ」
「まじか、当日は濃いめのメイクにしてバレないように頑張るよ」
パーティーかあ。
実は生徒会長の両親とは顔見知りだったりする。
小さい頃は生徒会長とも遊んだことがあるらしい。
まあ、そんなこと覚えてないし。実際生徒会長の名前だって忘れてた。
そんなことはどうでもよくて。
ぴくとと話していれば、すぐにショッピングモールについた。
「おぼっちゃま、A様、着きました」
「帰る時は連絡する」
「はい、行ってらっしゃいませ」
ぴくと家の使用人に見送られ、ショッピングモールに入る。今日は日曜日だということもあって、建物の中はたくさんの人達で溢れかえっていた。家族連れにカップル、女の子の集団。
私は誰かと買い物に来たのは久しぶりだよ。陽キャめ。
「ぴくとは何か買いたいものとかあるの？」
「僕は本を買いたいな」
「じゃあ、本屋さん行く？」
「いや、荷物が多くなるから最後に寄ろう」
「ん〜じゃあ、どこいこっか」
「Aは行きたいところないの？」
「私は服を見たいんだけど、いいかな？」
「いいよ〜。どこの店行く？」
「そうだな…そうだ！せっかくだし、ぴくとが私の服選んでよ！」
「え〜いいけど、文句言わないでね」
「やったあ〜」
うんうん。私が選んでもどうせロリータ系になるんだし、ぴくとに選んでもらったほうがいいよね！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1029人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラーク - あの、更新停止してますか？一番好きな作品だから現状しりたくって、、、。教えてください！！ (2020年7月12日 16時) (
レス) id: 5b2067527a (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなひな - ↓↓↓それな，，絆創膏，，女子力，，＼(^o^)／ (2020年5月7日 21時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなひな - これで控えめなら大げさに言ったらどうなるんだ，，？（） (2020年5月7日 21時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
稚依(プロフ) - コメント遅くなってすみません（土下座）そう言っていただけると嬉しいです！コメントありがとうございます (2020年4月25日 18時) (レス) id: 827b40f3c8 (このIDを非表示/違反報告)
あか - 私にぴったりの作品でした！ (2019年8月4日 12時) (レス) id: 086f92bdf0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：稚依 | 作成日時：2019年5月20日 23時
